2014-01-01から1年間の記事一覧
7月27日放送のNHKスペシャル「STAP細胞 不正の深層」を見ました。 【「パパラッチNHK」を彷彿とさせる丹羽氏取材映像】 冒頭のところの一場面で、丹羽リーダーが歩いているところを両脇から至近距離でカメラを回しながら、当の丹羽リーダーは一切応答せず、…
7月22日、若山氏と理研とが、保管されていたSTAP幹細胞の分析結果を訂正しました。「マーカー遺伝子の場所が異なるから、STAP細胞は自分の研究室に存在しないマウスからつくられていた」との主張の根拠が崩れたことになり(それこそ、「白紙に戻った」)…
序論の部分の、米国政府(NIH)サイト掲載の基礎的QAの利用についての、著作権侵害と認定している点については、議論のありうるところだと思いますので、少し述べてみたいと思います。 この部分は、米国法では、著作権がそもそもない政府著作物であり、完全…
今回の早稲田大の調査報告書の「別紙」を、改めて見てみました。 http://www.waseda.jp/jp/news14/data/140717_committee_attachment.pdf 問題箇所一覧の次に、具体的な問題として、「コピペ」の具体的内容がすべて書いてあります。思わず笑ってしまった…と…
小保方氏の、早稲田大での博士の学位論文に関する調査報告書がまとまり、公表されました。 http://news.mynavi.jp/news/2014/07/19/130/ http://www.waseda.jp/jp/news14/140717_committee.html ←早稲田大の発表 7月16日における発表を受けたマスコミ報道は…
さて、先日の朝日新聞の若山氏の解析に誤りがあったらしい、という報道についてです。その後後追い記事が出るかと待っていたのですが、わずかに産経と毎日が触れるのみで、産経などは、「ネイチャーの修正理由が著者に無断で書きかえられていた」という妙な…
STAP細胞に関する小保方氏自身による検証実験に関して、テレビ出演で知られる弁護士で参院議員の丸山和也氏が、マスコミに登場したのは意外でしたが、記事をみると、参院文教科学委員長を務めているとのこと、改めて驚きました。文科省に申し入れをしていた…
先日の記事でも書いたとおり、世の中は、STAP細胞はES細胞だったという認識で固まりつつあるように思います。ES細胞又はTS細胞との混合だった、トリソミー等遺伝子データが矛盾する、生後1週間目のマウスからできるはずがない、死んだ細胞が蛍光したのを誤…
【補足】(7月6日) 1 7月5日付の朝日新聞記事には続きがあったようです。「そのマウスは若山研究室から小保方氏に渡していない」ので「結論の根幹には影響しない」とのこと。 「・・・しかし、STAP細胞論文を2日に撤回した英科学誌ネイチャー上で…
7月5日、朝日新聞が、耳を疑うような報道を流しています。 http://www.asahi.com/articles/ASG746KGVG74ULBJ01T.html ********************************** ◎STAP細胞、若山研究室由来の可能性も―解析に誤りか 朝日…
小保方氏が、丹羽氏らによる検証実験とは別途、自ら再現実験を行うことが決まり、7月1日から11月末までの期間で実験が始まりました。 また、別途、その後出てきた一連の疑義についての不正調査も行われることになりました。 http://www.riken.jp/pr/top…
【補足】 若山教授が、ES細胞すり替え説に誘導したい雰囲気を感じるのは、前回記事に述べたとおりですが、STAP細胞自体(幹細胞ではない)も、否定してしまいたいという様子であるのは、かえって不自然な気がします。 理由は、既に書いた点と重複もあるかも…
こうなると、第二段階以降の部分は、科学的には混沌としてきているように思えますが、若山氏の記者会見での上述の胎盤発光に関する発言や次のような発言をみると、ES細胞説に誘導したいという強い意思を感じます。ただ、次の答えは、陰謀説めいた内容で、科…
若山氏の記者会見での発表内容は難しすぎて、とても素人では理解できませんが、それに関連したマスコミ報道や関係ブログ等からわかった点は、 ①小保方氏から渡されたSTAP細胞から作製したSTAP幹細胞の遺伝子データが 、若山氏側から渡したマウスのそれとは…
再現性の問題について、週刊文春5月8・15日号の立花隆氏と緑慎也氏の対談記事を読んでいて初めて知りましたが、クローン羊として有名なドリーは、発表から1年半は誰も再現実験に成功しなったそうです。 それより更に難しいクローンマウスを、見事に作…
前回記事を書いてから1ヶ月弱が経過しますが、その間、STAP細胞に関する動きにはめまぐるしいものがありました。 ・小保方氏の論文撤回同意 ・理研改革委員会の提言発表 ・理研研究員らによるES細胞、TS細胞である可能性指摘(遺伝子分析等による ・文科大臣…
調査委の審査書を読んでいて、他にも奇妙に感じた箇所があります。「実験条件」という言葉を記述箇所によって内容を使い分けて、「故意」認定につなげていることです。 まず、P8に次のように、「実験条件」が違う画像が使われている旨を述べています。 「(…
次に、却下決定の審査書における「捏造」認定についてです。 不服申立て却下決定の審査書における認定理由の不合理さは、大別して2つあり、それは次の通りです。 第一は、「捏造」の定義について、その趣旨の理解が基本的に間違っていること。 第二は、悪…
さて、次に、「改竄」認定における「悪意があった=故意によるものだった」の部分についての却下決定の審査書の問題点についてです。 結論を一言で言えば、前回述べたように、「改竄」とは、実験結果等の意味する本質情報部分に変更・省略等の加工を加えた…
小保方氏の不服申立書や理由補充書が、時間の経過等により新聞サイトから削除されたり、掲載されていても画像情報であるため読みにくい等の不便さがあります。そこで、それらをPDF化し、容易に読めるように編集しました。記者会見の記録等もともに収録しまし…
理研当局は、初動対応を誤ったと思います。改めて整理すると、 1 論文の一部の画像を「捏造」「改竄」と認定することによって、研究全体が「捏造」「改竄」であるかの如き印象を対外的に与えてしまったこと。 2 文科省ガイドラインは、研究自体の捏造、改…
第二の不服申立て却下決定書の根本的間違いは、「改竄」の定義の誤った解釈です。 その本質的意義を踏まえずに、また、法令の用語例とも異なる拡張解釈をしてしまっています。 理研規程では、「改ざん」は、「研究資料、試料、機器、過程に操作を加え、デー…
小保方氏側からの不服申立てに対する理研の調査委員会の審査決定書が公開されていましたので、読んだところ、4月1日の報告書とは打って変わって、詳細なものになっていました。 http://www3.riken.jp/stap/j/t10document12.pdf 不服申立てがあったので、その…
5月7日、理研調査委が、小保方氏側からの不服申立てに対して、再調査はせずとの結論をまとめ、臨時理事会に諮ったという報道がなされています。 http://mainichi.jp/select/news/20140508k0000m040067000c.html 5月4日に弁護側から補足説明資料が提出された…
4月16日午後に行なわれた理研の笹井副センター長の記者会見がありました。 ◎笹井氏会見詳報(産経新聞) http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/140417/waf14041710150012-n1.htm ◎笹井氏会見映像 http://sssinfoweb.net/douga/vyzzGgP0_rg.html …
小保方氏が弁護団を通じて、会見の補充ペーパーを出しました。 http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/140414/wlf14041419380016-n1.htm http://www.mainichi.co.jp/pdf/20140414science.pdf(→本体のPDF:毎日新聞) 識者の中に依然として批判があり…
より大局的観点から、理研が視野に入れておく必要があると思うのは、STAP細胞に関する「国際特許出願」のことです。 これを活かすためにも大車輪で検証作業を進め、確実に各国審査請求手続きをする必要があるということです。再現検証の1年後に、 「やはりST…
仮に、理研が早々に不服申立てを却下する決定をすれば、何が起こるでしょうか? 当然、決定的対立となり、小保方氏側の弁護人は、小保方氏の研究者生命の保持のために、最大限の措置を次々と講じることでしょう。「捏造」「改竄」認定は、研究者にとって死…
捏造の「故意」認定に関して、もう少し述べます。 小保方氏は、2月19日に、Nature誌に送った訂正依頼のメールとその添付画像の写しを調査委に提出し、一般に公開すれば、「実験条件の異なる学位論文の画像を意図的に使うことによる危険性を認識していたとい…
4月9日午後、小保方氏による理研調査委報告書に対する不服申立てに関する会見が行われました。2時間半に及ぶ長時間の会見となりました。 ○会見録(ログミーサイト) http://logmi.jp/10275 ○不服申立書(読売新聞より) http://www.yomiuri.co.jp/scienc…