2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧
前回記事をご参照下さい。 佐藤貴彦著『STAP細胞 残された謎』 目次及び「おわりに」を転載させていただきます。 ◎目次 残された謎 第一章 論文不正 (一)論文発表までの経緯 (二)疑惑発覚 (三)若山氏の記者会見 第二章 NHKスペシャル『調査報告ST…
既にあちこちで取り上げられているようですが、佐藤貴彦という方が書かれた『STAP細胞残された謎』(パレード社 2015/12/7刊)という書籍があり、読んでみました。 とても冷静なタッチで、STAP細胞問題に関する様々な論点について科学的視点で考察がなされ…
BPOの2月16日会合の議事録が公開されています。 http://www.bpo.gr.jp/?p=8553&meta_key=2015#h_05 そこでは、 「今回の委員会では、改めて起草担当委員が提出した論点・質問項目案に沿って各委員が意見を述べた。次回委員会ではさらに審理を進める予定。」 …
ニューヨーカーの記事が話題になっています。 http://www.newyorker.com/magazine/2016/02/29/the-stem-cell-scandal 気になるのは、バカンティ教授らの現況と、特許出願、米国防総省プロジェクトとの関係ですね。 At the end of July, Vacanti invited me t…
DARAさんが、石川氏の告発の展開に関して意味深なことを書いておられましたが、それはともかく、もし自分が小保方氏の立場であれば、どのようなカウンターを放つか? ということを考えてみました。あくまで頭の体操ですが、あり得る現実的な選択肢だと思いま…
前回、以下の記事を書いたところ(本日少し補足を追加しています)、 【再論】石川氏の告発の不自然さとその背景にあるもの―若山研はなぜ否定しないのか? そのコメント欄で、木星さんから、次のような大変貴重な情報をいただきました。 *********…
石川氏の告発に関しては、本人のFacebookでの言及、フライデーの記事、NHKスペシャルの留学生の話、桂調査委員会でのES細胞への言及とが混然となって、告発した窃盗対象が何かということが混乱してしまったのですが、窃盗告発の対象というのは、おそらくBox…
小保方氏の手記を評して、情緒的で自己陶酔のような文章だとか、自慢ばかり書いて辟易するとかの類いのものも少なくありませんが、そういう浅薄な感想に留まるようでは、本手記の価値が分からないでしょう。 小保方氏の手記により同氏の主張が示された現在、…
以下、前の記事で言及した、池田寿美男著『自白の心理学』(岩波新書)の第2章からの抜粋です。小保方氏の事情聴取時の心理と共通するものがあると思います。 ************************* うその自白の典型 うその自白への転落過程…
小保方氏の手記の中で、石井調査委員会の高圧的な事情聴取や、桂調査委員会での体調不良で朦朧とする中で聴取の様子と小保方氏の心理が描かれています。 これは、しばしば冤罪事件での取り調べやその時の被疑者の心理と似たものがあり、その観点から興味深く…
恐縮ですが、以下の点についてご存じの方おられたら教えていただけないでしょうか。 1 石井調査委員会中間報告での委員長発言 これは自分で調べれば分かることなのですが、過去の会見等よくフォローしておられて、既にご存じの方がおられたらお願いします。…
ミヤネ屋の小保方氏の手記特集(https://www.youtube.com/watch?v=D8RWokPiVSE)に刺戟されて、STAP細胞問題の論点と小保方氏の手記での提示事実に則して、パワーポイントで分かりやすく整理したものを作って公表すると、社会の理解促進の一助になるかもしれ…
今後のSTAP細胞問題について起こると思われる点を、備忘的にまとめておきたいと思います。こんな感じでしょうか・・・? 漏れがありましたらご教示下さい。 ○2016年3月中下旬 兵庫県警、告発案件の捜査終結。 「犯罪事実なし」。 ※ 小保方氏、若山氏、中国人…
小保方氏が兵庫県警に事情聴取されたことに関して、メディアによっては、これが小保方氏の立件に向けた動きであるかのように、「期待」を煽るところもあるようです。 東スポは相当なものですね。 ●「刑法の板倉宏・日大名誉教授は小保方氏の「書類送検の可能…
小保方氏が、兵庫県警から参考人として聴取を受けた旨、報じられましたが、当初、三木弁護士は、ガセだとして否定しました。その後、やはり聴取を受けていたことが同弁護士が明らかにしました。この否定→肯定に転じた理由については、弁護士ドットコムのサイ…
兵庫県警の小保方氏聴取の件は、別途書きますが、その前に、新潮社の雑誌、週刊誌のひどさをご紹介。 ■新潮45という月刊誌があり、その今月発売の3月号のトップに、「どの面さげて」との特集があって、その冒頭に、「手記より先に実験ノートを出せ 小保方…
前の記事で、特定国立研究開発法人法案が提出される見込みである旨を書きました。 http://blogs.yahoo.co.jp/teabreakt2/17139733.html しかし、小保方氏の手記が、このタイミングで出版されるとは、関係者は誰も思わなかったでしょう。想定外の動きであり、…
特定国立研究開発法人法案がやっと提出されるようです。STAP細胞問題は、この法案の提出時期でなかったら、もう少し別の経過を辿ったかもしれませんでした。提出が目前に迫っていたがために、筋が曲がってしまったというものです。 しかしともかく、提出の見…
小保方氏の手記を読んで抱いた、雑感的感想の3点目は、研究室、研究者の諸々の裁量の程度についてです。 今回の小保方氏の手記には、小保方氏が博士号取得後、バカンティ研に行くためのビザ取得までの間、若山氏に相談して、理研の若山研で実験させてもらっ…
昨日(2月16日)、BPOの放送人権委員会の定例会合が開かれているはずです。STAP細胞に関するNHKスペシャルについては、論点のツメとヒアリング項目の整理が行われる予定でした。 それで、それに先立ち、15日付けで、フジテレビのストーカー事件報道について…
思うに、若山氏は、外見で得をすることもあれば、損をすることもあることでしょうが、その若山氏の見かけ・印象が、STAP細胞事件を複雑なものにした大きな要因の一つだといってもいいように感じます。 世間の印象は、小保方氏が受けた第一印象と同様に「純真…
小保方氏の手記を読んで感じた、雑感的感想を少々・・・・。 第一点は、日米の研究施設の充実レベルの差異についてです。 少し前に、山中教授のWill誌でのインタビュー記事をご紹介しました。 http://blogs.yahoo.co.jp/teabreakt2/17084496.html ここでは…
コメント欄で、マスコミにリークした理研職員の問題性、その責任の問い方について(というご趣旨だろうと思いますが)、お尋ねがありました。 情報公開請求の話を合わせて、書こうと思っていましたので、これを機会に簡単な記事にしておきます。 以前、NHKス…
『一研究者・教育者の意見』ブログの2月11日付の「「あの日」を読んで」の記事を拝見しました。 http://blog.livedoor.jp/pyridoxal_phosphate/archives/54551457.html このブログの管理人さんのご意見や、コメント欄の甲論乙駁の中での様々なご指摘は、興味…
コメント欄で、情報公開請求に関して、マスコミが小保方氏の出張記録等を請求したら、プライバシーを理由に黒塗りだらけの文書が開示された旨のご指摘がありました。 開示する側の国や独立行政法人とすれば、情報公開法の不開示事由をフル活用?して開示を…
今日の新聞の朝刊に、小保方氏の手記の宣伝が大きく出ていました。 読売では、下段に大きく載っています。日経は、その半分のスペースです。 25万部突破で重版出来は、結構なことだとは思うのですが、少々違和感が正直あります。 「真実を歪めたのは誰だ?…
【注】 2月11日10:15に、かなり加筆しました。 これまで本ブログ記事では、不正調査の公正性を揺るがす理研や不正調査委側の行為について、小保方氏の手記から抜粋して紹介しています。 http://blogs.yahoo.co.jp/teabreakt2/17102592.html http://blogs.ya…
ちょっと備忘録的に・・・。 1 STAP細胞に言及した特許出願 読者の方に教えていただきましたが、STAP細胞に言及した特許出願が、2015年1月15日付でなされているとのことです。 http://news.biglobe.ne.jp/trend/0205/gad_160205_3608855577.html それで、…
小保方氏の手記に対して批判する向きは、①読まずに全否定する、②総論的・抽象的な言葉で否定する、いった傾向かと感じますが、ともかく、引き続き小保方氏を貶め、「科学的には決着している」というところに持っていきたがっているということはわかります。 …
若山氏が山梨大に移る時の、試料の持ち出しについて、以下のような記述があります。これは、様々な点で、重大な問題点を示唆しています。 「2014年3月25日、小保方に渡したマウスと若山先生が解析したSTAP幹細胞のマウスの系統が違うとの報道が出た。理研に…