理研STAP細胞論文調査委員会報告、改革委提言等への根本的疑問

小保方論文の「改竄」「捏造」認定の不合理さ、バッシングの理不尽さ

石川氏の告発に関係する「木星」さんの重要証言―フライデー記事の取材源

 前回、以下の記事を書いたところ(本日少し補足を追加しています)、

 
そのコメント欄で、木星さんから、次のような大変貴重な情報をいただきました。
 
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[ ira*u*a79 ] 2016/2/22() 午後 0:10
 木星です。 若山研究室、旧理研CDB自体、山梨大にも「細胞の紛失・盗難届けはだされておらず、若山研も電話取材で「盗難・紛失届けは出していない」と認めました。また、石川智久氏の取材をし「フライデー」に記事を書いた取材記者と直接面談し、取材資料を見せて頂きました。
そこには情報提供者の名前の中に大日向博士の名前があり、記者は「若山清香夫人とメールのやり取りをしている」と言っていました。ですので「小保方晴子さんを窃盗で刑事告発する!」と騒いだ石川智久氏への情報提供者はこの二人である事は間違いない事です。
該当記者はわたくしが今後の処遇を憂慮して送った私信をフェイスブックで晒しましたので、こちらも「取材源の秘匿」の仁義を切らせて頂きました。
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■まず、最初の箇所の、
「若山研究室、旧理研CDB自体、山梨大にも「細胞の紛失・盗難届けはだされておらず、若山研も電話取材で「盗難・紛失届けは出していない」と認めました。」
 
 ということであれば、若山氏、若山研ともに、「盗まれた」「なくなった」と主張すればするほど、盗難・紛失届を出さないまま、理研の「貴重な財産」を毀損したことを放置・黙殺していたということになり、
・紛失・盗難を招くような管理状態だったこと
・紛失・盗難届を出さなかったこと
2点(特に後者)で責任を問われることになってきます。
 
理研にしても、「それまで不明だったものが、小保方研の冷凍庫から出てきた」という認識であれば、不明とわかった時点で探したのか? 小保方研が物理的に整備される前には笹井研におそらく冷凍庫はおいてあったのでしょうが、その中は探したのか?「不明だった」ことについて、どう内部処理したのか? 警察に相談したのか?ということが問われることになります。
 しかし、そのような認識は、これまで一度たりとも示したことはなかったと思います。
桂調査委員会報告書の公表後、広報室長は、告発の可能性を聞かれて、窃盗罪、偽計業務妨害罪が可能性のある選択肢として挙げていました。それは明らかに、混入したとするES細胞を念頭においたものですし(偽計業務妨害罪を挙げることからも明らかです)、「不正調査の結果では、混入が故意なのか過失なのか特定できないから、告発は見送る」という趣旨の言い方だったかと思います。ということは、それは大田氏の細胞を念頭に置いたものだったはずです。
 若山研の研究室のスタッフが作った細胞が紛失・盗難したということで騒ぎになっていたのであれば、上記の会見のときに、「本件ES細胞とは別途、紛失・盗難された可能性がある大量のES細胞が内部で問題となっていたので、それも視野において告発の可否を検討する」ということが匂わされてもおかしくないはずです。
 
■後段のフライデーの記事の取材源の話は、「爆弾証言」の感があります。
「フライデー」に記事を書いた取材記者と直接面談し、取材資料を見せてもらい、その情報提供者の中に若山研のO氏の名前があり、W夫人ともメールで連絡をとりあっているということをその記者が明らかにしたということで、それが本当であれば、若山氏や若山研関係者が、フライデー記事や石川氏による告発について、沈黙を保っているのは当然の話ということになります。
 そのフライデーの記者は、否定するのかもしれませんが、もともと若山氏と若山研の沈黙が、石川氏の告発に対する「後援」的印象を与えていたと思いますので、それを裏付ける「証言」だと受け止められます。
 
 しかしそれにしても、なぜそのフライデーの記者は、対立関係であろう木星さんに、取材源を明らかにしたのでしょうね・・・。裏付けのある記事だということを強調するためでしょうか・・・。
 
 
■また、kaw**oropsさんがコメント欄で言及された週刊新潮2015226日号の記事ですが、
その中で、理研関係者の話として次のようなことが書かれています。
 
「引っ越しの際、問題のES細胞も山梨大へ持って行くはずでした。元々は若山研究室に在籍していた中国人留学生が11年夏に作成したもので、帰国後もそのまま保管されていたのですが、若山先生が、その試料がないことに気付いたのは昨年(注:2014年)の中頃。理研が現場保全のため小保方研究室の試料を逐一チェックし、リスト化して山梨大に送ったところ、先生は、およそ80本のES細胞入りチューブが、なぜか彼女のもとにあると分かって驚いたのです」 
 
また、当時の若山研究室の事情に詳しい関係者の話として、
 
「引っ越しの最中、研究用冷凍庫の整理作業も進められていました。冷凍庫には、割り当てられたスペースごとに各自の使う試料が保管されており、だんだんと不要不急のものが増えてくる。それらについて若山先生は“いついつ迄に必要なものは確保するように。それ以降は処分します”と告知していました。もちろん、問題のES細胞についても、山梨大へ運ぶよう事前に指示が出ていたのです」
 
 と書かれています。これらが本当だとすれば、若山氏は、移管契約書に載せていたはずですが、載っていません。小保方氏の手記によれば、若山氏らは手続きなしに持って行って、後から理研に訴えると言われて、事後的に形式を整えたとのことですから、その日付をバックデートさせて契約した時点では、ないことがわかっていたから載せなかったということかもしれません。しかし、そういういい加減な手続きだったとは認めようとしないでしょうから、そうすると、そこに問題の細胞が載っていないのはなぜか? 載っていないということは若山研に持って行く予定がなかったということの証左ではないのか? という話になってきます。
 
 またこの「理研関係者」なるものの「証言」が正しいのであれば、中国人留学生のLi氏は、元々帰国予定で山梨大に一緒に行く予定ではなかったという意味に受け取れますが、そうすると、「日本での研究を断念せざるを得なかった」という別途の「証言」は、虚偽だということになってきます。
 
 それから、「だんだんと不要不急のものが増えてくる。それらについて若山先生は“いついつ迄に必要なものは確保するように。それ以降は処分します”と告知していました。」とありますが、それならば、その処分の指示・依頼は誰にしたのでしょうか?
 石川氏は、Facebookで、「若山教授は、彼女にES細胞の保管を依頼・指示していません。よって、三木弁護士の弁明は虚偽にあたります。」と述べていますが、不要だとして処分するつもりだったものは、どのみち理研に対して依頼しなければならないのだろうと思いますが、それは小保方氏でなければ誰にしたのでしょうか? そしてその依頼を受けた者は中身を確認・記録していないのでしょうか?(そういう遺棄されたものは、ジャンク細胞として適当に処理されるのが相場のような印象ですが)
 
 結局、石川氏なり、若山氏その他の「若山研関係者」なり、「理研関係者」なりが、各種メディアを通じて流す情報というのは、矛盾するものばかりで、全体を整合的に説明できるものではありません。小保方氏を窃盗犯に仕立てるために、残してきた材料をもとに無理にストーリーを作ろうとするから、こちらを立てればあちらが立たずということになって、整合性がなくなってしまうわけではないのでしょうか。

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【雑記】
 ふと文系人間としての知りたいと思ったのは、こういう研究・実験用の細胞というものは、財産価値として評価するルールとか計算方法とかは決まっているのでしょうか?
 財産である以上は、財務諸表にいくら、と内訳計上しているはずだと思いますが、その辺はどういう様子なのでしょう??
 石川氏が、一本何十万円で、合計何千万円だという話をしているので、そういう連想が働いた次第です。