理研STAP細胞論文調査委員会報告、改革委提言等への根本的疑問

小保方論文の「改竄」「捏造」認定の不合理さ、バッシングの理不尽さ

2015-03-01から1ヶ月間の記事一覧

NHKの「小保方証言」ニュースの矛盾と穴だらけ

NHKのwebニュースの 「『小保方証言』STAP問題の真相」 http://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2015_0324.html というのが話題になっています。 読んでみましたが、ここでも、毎日新聞須田記者や、昨年3月以来のNHKと同様に、マスコミの悪弊が典型的に…

理研の野依理事長の記者会見録を読んで

野依理事長の会見の記事がいくつか報じられています。 以下のような野依理事長の回答については、筋としても正しいと思います。それに不服そうなマスコミのセンスが逆におかしいと感じます。 「(科学界が求めたのは検証実験ではなく、不正の有無を解明する…

理研に「残存試料の帰属一覧」「分析計画」「胎盤の分析者・各見解」の情報公開を求む

前回記事の続きですが、残存試料の帰属に関してもう少し見ていくと、モニタリング委評価書には、参考資料⑩として「理研の対応について」とのペーパーが付いています。 http://www3.riken.jp/stap/j/s9document30.pdf そのp59の下段から、「3. 科学的検証…

時限爆弾を抱えた理研―ハーバードに帰属したキメラマウスの分析結果は如何に??

さて、理研モニタリング委評価書を読んで気が付いた大きな論点があります。それは、 残存試料の帰属 の問題です。これで、桂委員長が、胎盤発光の件に関して、なぜキメラマウス本体や切片ではなく画像でしか確認しなかったのか? なぜ「確認できませんでし…

理研モニタリング委評価書の感想

運営・改革モニタリング委員会評価書をざっと読みました。 この評価書の最大の役割は、理研として、STAP細胞問題に最終的に終止符を打ち、その「改革」について、第三者委員会のお墨付きを得ることにあります。それはもちろん、特定研究開発法人法案の国会提…

「ES細胞混入説」と「死細胞の緑色蛍光」との関係は?-NHKの報道を見て

NHKが、昨日のニュースで次のように報じています。 「小保方氏“STAPの確認十分でなかった” NHK 3月20日 12時25分 STAP細胞の問題で、万能細胞作製の決定的証拠とされた緑色に光り出す細胞について、小保方晴子元研究員が去年11月、STAPと判断…

マウスの汚染可能性と冷凍庫の残存試料の件

コメント欄その他でのご指摘から、少々連想した話があります。 1 マウスの汚染の件 一つ目は、マウスの取り違え、汚染があったのではないか? ということに関してですが、須田記者の『捏造の科学者』の中で、キメラマウス作製に成功したときのことを、若山…

STAP特許の出願費用の扱いはどうなるのか?―「職務発明」としての扱いに関する頭の体操

JISAIさんのコメントを拝見しながら、小保方氏に対する論文投稿費用の返還請求の件に関して、素朴な疑問がふと湧いてきました。研究者の世界の一般的慣行を知らないのですが、論文投稿というのは研究者個人の話ではないのか? であれば、投稿費用というのは…

小保方氏への費用返還請求の件と、小保方氏の今の状況の想像

読者の方に教えていただきましたが、小保方氏への費用返還請求は、ネイチャー論文投稿費用に留まる方針である由。 以下、毎日新聞の記事です。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150317-00000097-mai-sctch *********************…

自己点検委側に利用されたことに気が付かない須田記者と毎日新聞―特ダネには盲目になるマスコミの悪弊

マスコミの悪弊としての典型的なパターンが、須田記者の『捏造の科学者』の中には見られます。 ここで悪弊というのは、自社だけ、自分だけにリークされたもの、入手した材料に対しては、無批判的になってしまい、大きく報じてしまうということです。 STAP細…

STAP細胞関連の報道2件―①小保方氏告訴見送り/②理研川合理事インタビュー

STAP細胞関係で、2件の記事が出ています。 1 小保方氏の告訴見送りへ 一つ目は、理研による小保方氏の告訴見送りの記事です。先日の小保方氏らの懲戒相当の発表の際に、告訴の可能性を検討する旨、広報室長が述べていましたが、その検討結果ということにな…

STAP幹細胞を初めて作った経過からして、ES細胞ではあり得ないのではないか?

「STAP細胞の正体は、ES細胞だった!」というのが、桂調査委の「ほぼ間違いない」とされた結論であり、若山氏も認めているわけですが、STAP幹細胞を作った時の若山氏の説明を読むと、初めからES細胞だったら、「ES細胞に似た万能細胞に変化した」という観察…

科学的探究が最大関心だった竹市センター長―マイノリティーの尊重

須田記者の『捏造の科学者』には、竹市センター長へのロングインタビュー内容が掲載されています。改革委で批判された直後に、個別にインタビューを受けたことにも驚きますが、その発言もまた、大変率直です。笹井氏といい竹市氏といい、丹羽氏といい、組織…

桂調査委の「ES細胞混入仮説」は、「その真実性を疑いの念無く述べることができない。」

それにしても、STAP細胞をめぐる科学的論議が深まらないのは不思議な限りです。「遺伝子の特徴の99.~~~~%の一致により、ES細胞だ」と「権威ある不正調査委員会の調査」により断定されたら、それで多くは思考停止状態に見えます。 前にも書きましたが、…

またも「特定研究開発法人」指定のために、科学的検討がないがしろにされたSTAP細胞問題

一連のSTAP細胞問題の性急な幕引きは、特定国立研究開発法人の指定が関係していることは、しばしば指摘されます。最近の読売新聞でも、以下の記事が載っています。 http://www.yomiuri.co.jp/science/feature/CO014406/20150309-OYT8T50147.html 「特定国立…