理研STAP細胞論文調査委員会報告、改革委提言等への根本的疑問

小保方論文の「改竄」「捏造」認定の不合理さ、バッシングの理不尽さ

NHKの「小保方証言」ニュースの矛盾と穴だらけ

NHKwebニュースの
「『小保方証言』STAP問題の真相」
 
というのが話題になっています。
 読んでみましたが、ここでも、毎日新聞須田記者や、昨年3月以来のNHKと同様に、マスコミの悪弊が典型的に出ています。つまり、
 
「自分が特ダネ的に入手した素材に対しては、盲目になってしまって、疑問のひとつも感じない」
 
 ということですね。
 もう一つの悪弊は、


「どこの誰ともわからない扇情的コメントをことさら印象付けるように流す」


 ということです。このNHKのニュースでは、最後のところに、
 
「一連の理研の記者会見を見ていたある研究者は「理研の対応は科学者の立場から見ても理解できるものではない。理研はまだ何かを隠そうとしているように思えてしかたがない」と諦め顔でつぶやいた。別の海外の研究機関に所属する研究者は「日本では研究不正はノーリスクハイリターンだということを改めて確認できた」と話した。」
 
 こういう類いの印象操作は、改革委の、「私の欧州の?友人」が言ったという「世界三大不正だ」という例のキャッチフレーズ?が、公的機関の記者会見で語られるという信じられないような話がありましたが、マスコミの定番どおり、須田記者の本にも多用されています。いちいち数えるのも馬鹿馬鹿しいですが、何の客観的根拠もなしに主観で決めつける、しかも、キャッチコピーになるようなフレーズで言われると、それに飛びついてしまいます。
 マスコミのこういう印象操作というのは、定番化していて、ニュース記事も末尾に、「○○問題に詳しい××大学教授の▽△氏の話」という、マスコミ芸者のような都合のいいコメントをしてくれる人の「談話」で締めます(笑)。
こういったマスコミの定番の印象操作手法は、とっくの昔に、読者に見抜かれてしまっているということがわかっていないのでしょう。
 
 
 それはともかくとして、この「ネタ」を誰がリークしたのかしりませんが、この藤原記者というのも、ニュース原稿書いていて、おかしいと露ほども思わないのでしょうか?
 
疑問1 理研の桂調査委が、この「小保方証言」を問題視するのであれば、なぜ調査委報告書に盛り込まれなかったのか、と感じないのか? 
 
疑問2 ES細胞混入説と、この死細胞の自家蛍光とは、どういう関係にあると、藤原記者は考えているのか? 両立すると思っているのか? 両立するなら、然るべく説明せよ。
 
疑問3 理研の告訴見送り発表の際に、この「小保方証言」について理研に質問したというが、なぜ、桂委員長ら調査委側に取材をかけないのか? それが本来取材すべき対象だろう。
 
疑問4 論文で、「PI色素による確認」や「FACSでの確認」をしたとされていることとの関係をどう考えているのか? それらのデータについて取材をかけたのか? 小保方氏も笹井氏も、4月の会見で、これをもとに、「死細胞の自家蛍光ではないことを確認している」と言っているのだから、まずはその裏を取るのが初動対応だろう。
 
 この記者が、もし社会部記者で、経緯も中身もわからないままに、扇情的に書ける材料があるから書いたというのならまだ分からないこともないですが、今までの経過を追ってきたはずの「科学文化部」の記者が書いたというのですから、呆れてしまいます。大手マスコミの記者の劣化も甚だしいようです。というか、かなり悪質だと感じます。
 
 記者は書きます。
 
 「これでSTAP問題に決着がついたと本当に言えるのだろうか。」
 
 おっしゃる通り! 決着など付いていません。決着したというのなら、ES細胞では説明できない諸材料について逐一説明してみよ、ということです。
 
 こんな矛盾だらけ、穴だらけのニュースを流すというのは、よほど、焦っているのでしょうかね(笑)
 桂調査委報告書の小保方氏への歯切れの悪さ、理研の告訴が不発、石川氏の告発も不発、ネットでも桂調査委のおかしさを突く材料が明らかになりつつある、ハーバード側の動きが見えない・・・等々、なにか、今までの怒涛のような?小保方バッシングの材料がなくなってきていて、昨年春以降の遠藤氏、若山氏や理研「有志研究者」らの情報に基づく一連の報道とNHKスペシャルの狙ったバッシング路線を維持できるような材料を、リーク元の研究者らとともに、探し出そうとしている、という構図でしょう。