理研STAP細胞論文調査委員会報告、改革委提言等への根本的疑問

小保方論文の「改竄」「捏造」認定の不合理さ、バッシングの理不尽さ

「小保方晴子弁護団」の抗議文を読んで-歪曲漏洩を繰り返す有志研究者群により強い警告を


 弁護士ドットコムのニュースで、「小保方晴子弁護団」名で、NHKの3月24日のWebニュース(http://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2015_0324.html)に関して、NHK及び理研に対して抗議書を提出した旨、報じられています。
 
「小保方さん弁護団NHKに抗議文――代理人「本人はダメージを受けて動けない状態」」

以下、上記サイトに掲載された抗議書の抜粋です。

「この点については、小保方晴子元研究員は、昨年4月の会見時において、「ライブセルイメージングで光ってないものが OCT4 陽性になってくる。そして、その光が自家蛍光でないことも確認しております。」と述べている。自家蛍光かどうか確かめる方法は、主に自家蛍光を検出する赤フィルターで蛍光を確認する方法と蛍光波長を測定する方法があるが、論文投稿時においては、赤フィルターで自家蛍光を検出する方法で行われており、昨年4月会見時の発言内容はこれを指すものであって、そこに何らの虚偽はない。
 論文執筆当時、小保方晴子元研究員は、共著者らの指導の下で実験に従事していたが、共著者らとの相談の上で赤フィルターでの蛍光確認を実施していたのである。昨年11月の調査委員会からの質問の趣旨は、蛍光波長を測定する方法での確認について問うものであったが、小保方晴子元研究員は、赤フィルターでの蛍光確認は行ってはいたが、蛍光波長を測定する方法でも確認をすることができれば最善だったという趣旨で証言をしたものであって、そこには昨年4月会見内容との齟齬はない。この点で、本年320日のNHKニュースは、誤った印象を視聴者に与える内容であり、およそ公正であるべき報道機関の報道としては極めて偏向にみちたものであって、許されるものではない。」
小保方氏が、極めて不調な状態というのは心配ですが、こうやって弁護団が、正確な事実関係を説明の上、強い抗議を申し入れるのは、妥当な措置だと思います。NHKは、昨年12月の桂調査委員会の報告書で本件は決着し、何を書いても抗議が来ないと思っているのでしょう。そういう居丈高になるマスコミや記者には、もっと強い抗議をしてもいいくらいです。
 
このNHKの記事のひどさは、前回記事で書いた通りですが、

桂委員長ら調査委に対する取材が一番に来るはずなのにそれもせず、小保方氏や笹井氏が死細胞の自家蛍光ではない旨確認した手法の裏取りという初動対応を全くしないなど、およそ基本的な取材もしていない代物です。そして、ES細胞捏造説と並び立たないだろうに、リーク材料を以て小保方氏をバッシングすることを主目的とした、マスコミの堕落の典型事例です。小保方研究室を家探しし、冷凍庫の写真や小保方氏-笹井氏間のメールを流している「有志研究者」群の拡声器と堕しています。
 
三木弁護士ら小保方弁護団による抗議文は、かなり抑制的な印象があります。あくまで、自家蛍光についての小保方氏の発言は何ら矛盾するものではないという点を主とし、理研の情報管理に対する抗議と併せたものに留まっています。
小保方氏側の建前、立場としては、桂不正調査委員会報告書が、「あれはES細胞だった」とした結論に対して、コメントする立場にないため(あくまで、小保方氏自身への不正認定に対してのみ申し述べる立場であり、ES細胞だという分析に対しては「関知しない」ということでしょう)、死細胞の自家蛍光の話とES細胞説とどう両立するのか?とか、桂調査委になぜ取材しないのか?といったことは、弁護団としては述べる立場にはないので、そういうことは、外部の人間が言わないと伝わりません。
 
小保方氏や弁護団としてはやるつもりはないでしょうが、ここまでの悪質な事実歪曲報道が続くのであれば、やはりもっと強い対抗措置を取ってもいいように思います。昨年3月の遠藤、若山氏からのネタを使った報道から始まって、三流週刊誌かと見まごうような内容も含まれるNHKスペシャルが放映され、更に今回のウェブニュースですから、ほぼ完全に、反小保方「有志研究者」群の拡声器になってしまっています。
 
やはり、聞きとり調書やメールの漏洩について、守秘義務違反と不正アクセス禁止法違反で、告発することを選択肢として考えていいように感じます。メールの漏洩は、私は不正アクセス禁止法に違反して、小保方氏らなり管理者なりのPWを使ってログインして取ったと考えたのですが、もしかするとそうではなく、竹内センター長が昨年3月に試料の保全措置を講じたそうですので、その時に関係者間のメールの写しも管理者権限でプリントアウトして保全したのかもしれません。それをリークした可能性もあります。そうなると、不正アクセス禁止法に問うことはできませんが、守秘義務違反を問うことはできるのではないかと思います。取材の自由とニュースソースの秘匿との関係がありますので、一般的には難しいのかもしれませんが、笹井氏-小保方氏間のやりとりのナレーションに使われたメールについては、公益性は全くありませんから、告発・処罰対象になり得ると思います。
 
「有志研究者」たちは、やりすぎたのです。「過ぎたるは及ばざるが如し」の典型で、小保方バッシングの手口は、ほとんど犯罪に近い域にまできています。石川氏などは、小保方研を有志研究者が封鎖し、鍵をつけ替えたと言って、それが何ら問題ないと思い込んでいるというセンスですから、「捏造の小保方」をたたくためなら、どんなことをしても許されると思ってしまっているのでしょう。中国の「愛国無罪」のスローガン?の下、日本企業の建物を暴動で破壊しても罪に問われることないのと同じで、そういう人々は法治の民ではありません。「小保方抹殺無罪」というのが彼らの基本的センスなのでしょう。
 
私だったら、こういう警告文を公表します。
 
「昨年来、STAP細胞に関する科学的論議の域を大きく逸脱し、小保方氏に対する、科学とは無縁の人格的攻撃がなされていることは、憂慮に堪えない。理研では、非公表とされたヒアリング記録を始め、調査のために保全されているはずのメールまでがマスコミに流出している。昨年来、内部関係者、しかも自己点検委や不正調査委などの関係者周辺からも意図的に漏洩されていることには、不信の念を禁じえない。しかも、そのマスコミに意図的に漏洩された材料が、小保方氏らに対する人格的攻撃や、視聴者や読者に誤認させるような構成の報道に使われるなど、もはや正常なマスコミの取材活動からは逸脱しており、漏洩行為についても公益性ある情報提供行為としては認めがたいものがある。
 内部情報の漏洩行為は、みなし公務員たる独立行政法人職員としての守秘義務に違反するものであり、STAP細胞についての科学的議論とは関係のないメールの漏洩などは公益性は皆無であり、不正アクセス禁止法に違反する犯罪行為さえも介在した可能性も推測される。
 小保方弁護団としては、科学的見地からの批判は甘受するものの、このような漏洩された情報による人格的攻撃や事実歪曲的な報道が続くのであれば、漏洩行為、不正アクセス禁止法違反行為及び名誉棄損行為等について、刑事告発も選択肢として検討する旨の考えをここに表明するものである。」
 
 三木弁護士をはじめとした弁護団には頑張ってほしいものです。

※ 検索していたら、次のブログサイトに、三木弁護士のことが書かれているのをみつけました。蓋し正論でしょう。
 
「第三に、これが最も残念な点だが、会場に、このシンポジウムの企画責任者として三木秀夫もと副会長がいたのに、だれ一人、三木弁護士に発言を求めたり、この弁護士の仕事を話題にしたりしなかったことである。言うまでもなく三木弁護士は、昨年の大阪弁護士会で、いや、日本中の弁護士の中で、最も一挙手一投足が注目され、発信力のあった弁護士の一人だ。
同弁護士は昨年47日、大阪弁護士会のブログに『小保方靖子氏の代理人として』と題する記事を掲載し、同ブログとしては初の13万アクセス越えを達成した。とはいえ、いわゆるアルファブロガーやタレントが毎日100万を超えるアクセス数を稼ぐのに比べれば微々たる数であり、普段のアクセス数がせいぜい数百であることに比べてのことに過ぎないが。
 「たかだか」34万のアクセス数であったし、同ブログには従前より、記事は投稿者の見解であって弁護士会は一切の責めを負わない旨明記されていたにもかかわらず、弁護士会上層部は三木もと副会長の投稿を問題視し、以後、同ブログへの投稿には事前検閲が課されることになり、個別の事件に言及した投稿は、おそらく禁止された。もし、当時三木弁護士が1週間に一度のペースで投稿していたら、大阪弁護士会ホームページは、それ以前に百倍する広報力を得たであろう。残念なことである。
 もとより、個々の事件を弁護士会広報に利用することの是非は、議論されてしかるべきである。私自身は、弁護士は依頼者の代理人であるときが最も輝くのだから、個々の担当事件を広報せずして弁護士会広報は成立しないと考えているが、異論があることも承知している。
 大事なことは、この問題を正面から議論することであり、本シンポジウムは、その絶好の機会であったにもかかわらず、誰も、そのことに思い至らなかったらしい。とても残念である。」


 小保方氏の心身の不調は由々しき事態であり、なんとか回復してもらいたいものです。