理研STAP細胞論文調査委員会報告、改革委提言等への根本的疑問

小保方論文の「改竄」「捏造」認定の不合理さ、バッシングの理不尽さ

2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧

5 理研調査委の不服申立却下決定の根本的間違い(5)―「実験条件」を箇所によって異なる範囲で使い分け、「捏造」の「故意」認定につなげる不合理さ

調査委の審査書を読んでいて、他にも奇妙に感じた箇所があります。「実験条件」という言葉を記述箇所によって内容を使い分けて、「故意」認定につなげていることです。 まず、P8に次のように、「実験条件」が違う画像が使われている旨を述べています。 「(…

4 理研調査委の不服申立却下決定の根本的間違い(4)―「捏造」認定にするための無理な定義づけ

次に、却下決定の審査書における「捏造」認定についてです。 不服申立て却下決定の審査書における認定理由の不合理さは、大別して2つあり、それは次の通りです。 第一は、「捏造」の定義について、その趣旨の理解が基本的に間違っていること。 第二は、悪…

3 理研調査委の不服申立却下決定の根本的間違い(3)―「改竄」の「故意」の解釈の誤り

さて、次に、「改竄」認定における「悪意があった=故意によるものだった」の部分についての却下決定の審査書の問題点についてです。 結論を一言で言えば、前回述べたように、「改竄」とは、実験結果等の意味する本質情報部分に変更・省略等の加工を加えた…

【参考資料】小保方氏の不服申立書、理由補充書(1)(2) 等基本資料集

小保方氏の不服申立書や理由補充書が、時間の経過等により新聞サイトから削除されたり、掲載されていても画像情報であるため読みにくい等の不便さがあります。そこで、それらをPDF化し、容易に読めるように編集しました。記者会見の記録等もともに収録しまし…

理研は初動対応を誤った―STAP細胞再現実験と論文画像加工等の事実解明とを一体として研究不正を判断する枠組みを作るべきだった

理研当局は、初動対応を誤ったと思います。改めて整理すると、 1 論文の一部の画像を「捏造」「改竄」と認定することによって、研究全体が「捏造」「改竄」であるかの如き印象を対外的に与えてしまったこと。 2 文科省ガイドラインは、研究自体の捏造、改…

2 理研調査委の不服申立却下決定の根本的間違い(2)―「改竄」定義の本質を踏まえない拡張解釈

第二の不服申立て却下決定書の根本的間違いは、「改竄」の定義の誤った解釈です。 その本質的意義を踏まえずに、また、法令の用語例とも異なる拡張解釈をしてしまっています。 理研規程では、「改ざん」は、「研究資料、試料、機器、過程に操作を加え、デー…

1 理研調査委の不服申立却下決定の根本的間違い(1)―文科省ガイドラインの趣旨内容を大きく読み誤っている

小保方氏側からの不服申立てに対する理研の調査委員会の審査決定書が公開されていましたので、読んだところ、4月1日の報告書とは打って変わって、詳細なものになっていました。 http://www3.riken.jp/stap/j/t10document12.pdf 不服申立てがあったので、その…

小保方氏側の不服申立て補足資料により、理研調査委報告書の誤りは明らかにー仙台地裁の司法判断に照らして

5月7日、理研調査委が、小保方氏側からの不服申立てに対して、再調査はせずとの結論をまとめ、臨時理事会に諮ったという報道がなされています。 http://mainichi.jp/select/news/20140508k0000m040067000c.html 5月4日に弁護側から補足説明資料が提出された…