理研STAP細胞論文調査委員会報告、改革委提言等への根本的疑問

小保方論文の「改竄」「捏造」認定の不合理さ、バッシングの理不尽さ

ニューヨーカーの記事


 ニューヨーカーの記事が話題になっています。

 気になるのは、バカンティ教授らの現況と、特許出願、米国防総省プロジェクトとの関係ですね。

At the end of July, Vacanti invited me to Boston. Because of the embarrassment around STAP, he had taken a sabbatical from his chairmanship, and would soon retire from his position. His lab would eventually run out of money, and then close. But his faith in the basic principles of STAP was unshakable. “I will go to my grave still being absolutely certain that it’s correct,” he said.

 とあって、昨年の7月末に訪問した際の状況が紹介されていますが、「研究休暇が明けて、もうすぐ退職」「ラボの予算が尽きて閉鎖」とあって、さえない雰囲気の印象です。それでも、STAP細胞への確信は、小島氏ともども、揺るぎないようで、この訪問時点でも、あれこれ研究とディスカッションをしていた様子です。しかし、「万能性を示す遺伝子の働きを確認したが、実際に万能性がある細胞の作製には成功していないという。」
 ということですと、昨2014年9月に出願され、同15年3月に公開された特許出願や、
国防総省の採択プロジェクトとの関係はどうなのか? ということが気になります。

 上の英文のすぐ後に、次のようにあって、着ている服がkhakisとあるので、国防総省プロジェクト(=陸軍主導)の研究との関係もあるのかな?とふと思いました。

For all his conviction, Vacanti looked drawn. His gray hair was a close-shaved stubble, and he was wearing a short-sleeved shirt and khakis. 

 特許出願の手続き的な補正の方は、続いていますが、出願人のB&W病院のほうはどういうスタンスなのか、もう少し情報が入ってこないとよくわかりません。
 今年の4月下旬が、日本での審査請求期限だそうですので、その動向が状況を知る材料の一端になるのかもしれません。

 それにしても、主要なマスコミによる、米国のバカンティ氏、小島氏、B&W病院、米国防総省等への直接取材が、以前からほとんどないのが、一連のSTAP細胞問題をフォローしてきて感じるところです。ニューヨーカー誌に載った昨年7月時点での状況を流すだけでは、不十分です。
 バカンティ氏らがさえない状況なのであれば、STAP否定派にとっては好都合でしょうから、もっとフォローしてもいいと思うのですが・・・不思議です。

【補足】
 コメント欄での、JISAI[さんの投稿です。

ブリガム・アンド・ウィメンズ病院麻酔科にはバカンティ氏小島氏ともに残っていますね。
http://researchfaculty.brighamandwomens.org/BRIProfile.aspx?id=2813
http://researchfaculty.brighamandwomens.org/BRIProfile.aspx?id=5803

どうもバカンティ氏はBWHの麻酔部長を退任し、自身が2002年に開設したCenter for Tissue Engineering & Regenerative Medicineは2014年に閉じてから、現在はBWH Regenerative Medicine Center再生医療センターに(小島氏と共に?)関わっておられるようです。
http://www.brighamandwomens.org/Research/centers/Regenerative_Medicine/Default.aspx 」