理研STAP細胞論文調査委員会報告、改革委提言等への根本的疑問

小保方論文の「改竄」「捏造」認定の不合理さ、バッシングの理不尽さ

BPOの2月会合議事録+兵庫県警の捜査状況(想像)

 
 BPO216日会合の議事録が公開されています。
 
 
 そこでは、
「今回の委員会では、改めて起草担当委員が提出した論点・質問項目案に沿って各委員が意見を述べた。次回委員会ではさらに審理を進める予定。」
 
 とあります。
 
 BPOの1月19日会合では、 
 
「今回の委員会では前回に続いて起草担当委員が提出した「論点メモ」に沿って各委員が意見を述べた。その結果、次回委員会までに起草担当委員が、論点とヒアリングに向けた質問項目を整理することになった。次回委員会ではそれをもとにさらに審理を進める予定。」
 
 となっていました。「論点メモ」による議論は、12月に続いて2回目です。
 ということは、2月会合までに、「論点メモ」は「論点案」として固まり、「質問項目案」と合わせて、議論がなされたということのようです。
 今回会合は、小保方氏の手記が129日に出版されてから初めてですから、論点に関係する記述も多々あった手記に関連しての議論もあったものと思われます。
 それもあって、次回さらに審理するということになったのでしょう(次回会合は、315日です)。したがって、おそらく、3月会合で、論点案と質問項目案とを固め、早ければ4月ないし5月に小保方氏側とNHKからのヒアリングが実施されるということになると思われます。
 その時点では、いろいろと展開もあるかのではないかと思います。兵庫県警の捜査に進展があるでしょう。
 

兵庫県警は、昨年1月の最初の小保方氏への告発、3月の被疑者不詳での告発受理後、この1年、何をしてきたのだろう・・・と想像すると、もちろん、放置していたわけではないと思います。あれだけ社会的関心の高い事件に密接に関連する案件ですから、捜査はきちんとするでしょう。
今の時点で、小保方氏や若山研関係者から参考人聴取というのは、タイミングとして少し遅い感がありますが、それだけ材料集めの捜査、分析に時間をかけていたのではないでしょうか。それが一応揃ったので、それをもとに聴取するというのが自然な流れかと思います。


 その材料のなかには、メールのやりとりもあるのではないかと思います。理研内のサーバーで裏付けられる部分もありますから、これは「捜査事項照会」で比較的簡単に理研から取ることができるかと思います。
 2チャンネルの例の「小保方~地獄の底は深いぜwww」という明らかに理研関係者によると思われる怪文書も、捜査上の手続きをとれば、IPアドレスから発信者名が特定できると思います。
 当然、若山氏から小保方氏へのジャンク細胞の処理の指示の裏付けの物証も取っているでしょうし、若山研の山梨大移転前後からの冷凍庫やBOXの動きや紛失・盗難の申告の有無等について、理研の物品管理部門から裏を取っていることでしょう。
 そうやって、客観的な物証を固めたあと、それを事情聴取で裏を取ったり、供述に矛盾があればそれを突く、というのが捜査のやり方だと思われます。
 参考人聴取対象者としては、小保方氏、若山氏、若山研関係者、理研当局、理研関係者、小保方研のテクニカルスタッフ、小保方研発足まで間借りしていた笹井研関係者等、多岐にわたるでしょう。
 物証を積み重ねた上で、何を聴くのでしょう・・・? 一例として、若山研関係者に対する聴取内容を想像してみました。「あなた」と書いてあるのは、若山研関係者又は若山氏を指します。
 
【総論的質問】
○石川氏が告発直前に山梨大の若山研を訪問して、証拠を多数集めたと述べていますが、あなたは何を話し、何を提供しましたか?
○石川氏の告発内容や、同氏がフライデー、FaceBookにおいて述べている一連の点について、あなたはどのように認識していますか?
○フライデーの記事の取材源が、あなただと指摘する記事がありますが、どう認識していますか? フライデー記者とは接触はありましたか? あったとすれば何を話しましたか?
NHKが報じた「ESと書いた容器」のことや、NHKスペシャルの中国人留学生の説明についてどう認識していますか?
 
【各論的質問】
○若山研の中で、細胞の管理、移転の際の管理の責任者、担当者は誰ですか?
BOXが引っ越し時になくなったように報じられる一方、山梨大に来てから理研からの通報で紛失に気が付いたとの報道もありますが、管理していたあなたは、どのように認識しているのですか? 紛失の事実はあるのですか?
紛失の事実がないとすれば、なぜ石川氏が告発したことについて沈黙していたのですか?
紛失の事実があったとすれば、どの時点で認識したのですか? 紛失・盗難届は出ていませんが、なぜですか?
理研から山梨大への移管契約書には、BOXやその中の細胞については記載されていませんが、なぜですか?
若山氏は、山梨大に移転前に、各研究員に期限を切って、冷凍庫内に保管してある自分の必要な細胞のピックアップを指示していたと報じられてます。それは正しいですか? また、ピックアップを指示した中に、盗難・紛失したとされるBOXとその中の細胞はありましたか?
そのBOX内にあるLi氏の細胞や、大田氏由来の細胞については、あなたは必要なものと理解していましたか?当時、Li氏は既に帰国していました。また大田氏細胞については、あなたは理研調査委に対して「知らない」と答えているとされていますが、それでいいですね。
Li氏は帰国していましたが、山梨大の若山研で引き続き研究する予定はあったのですか?
なかったとすると、フライデーで、紛失したので研究を断念したという報道については、どのように認識していますか?
Li氏が引っ越し当時、既に帰国して不在の中で、Li氏の細胞をピックアップするよう指示したのですか?指示したとすれば、それは誰に対してですか? またどうして必要と考えていたのですか?
あなたは、ラボ研究員が必要なものをピックアップ後に残った細胞の処分を誰に依頼しましたか?
「若山氏が、小保方氏に対して残った細胞の処分を指示した」と三木弁護士が述べる一方、石川氏は、若山氏はそのような指示はしておらず、三木弁護士は虚偽陳述だと述べています。当事者のあなたは、どのように認識しているのですか? 指示したのですか、していないのですか? 小保方氏に指示しなかったのであれば、誰に依頼したのですか? しなかったとすればそれはなぜですか?
あなたは、ピックアップ後に残った細胞の確認をしましたか? 確認をしたとすれば、その時にLi氏の細胞や大田氏の細胞はありましたか? 
○あなた(W夫人)の論文において、小保方氏が実験等で関わった部分があるような報道がありますが、説明してください。
                            ・・・等々
 
 警察の捜査は、ともかく細かいディテールをつなげるために、詳細な陳述を求めるそうで、同じ件でも角度を変えて質問していくるようですので、参考人といえども、次第に疑われている気分になり、自分は被疑者か?と思えてくる由。もし、虚偽を述べていると、どこかで必ず辻褄が合わない点が出てきますし、そこを突かれると、それだけでもうパニックになることでしょう。
 さらに、あくまで仮定の話ですが、もし、聴取時に「若山研関係者に対して虚偽告訴罪の幇助罪の容疑で告訴がなされています」と告げられるとすると、どうなるか・・。当然、必死に否定することでしょう。
 
 いずれにしても、1年かけて物証が固まり、それをもとにして事情聴取という段階ですので、「窃盗」の告発の件については、年度末ということもありますので、そう遠からず決着するのではないかと想像しています。もし、小保方氏側からカウンターの告訴がなされているとすれば、それはまた別の話です。
 BPOが双方からヒアリングする頃には、その辺の動きも見えてきているかと思います。