理研STAP細胞論文調査委員会報告、改革委提言等への根本的疑問

小保方論文の「改竄」「捏造」認定の不合理さ、バッシングの理不尽さ

新潮45記事と週刊新潮コラムの低劣さ

  兵庫県警の小保方氏聴取の件は、別途書きますが、その前に、新潮社の雑誌、週刊誌のひどさをご紹介。 

新潮45という月刊誌があり、その今月発売の3月号のトップに、「どの面さげて」との特集があって、その冒頭に、「手記より先に実験ノートを出せ 小保方晴子」という記事が載っています。小畑峰太郎という著者で、「STAP細胞に群がった悪いヤツら」という本を以前出しているそうです。

 立ち読みしましたが、言葉が汚いことこの上なく、手記に書かれた論点になり得る点について冷静に分析するわけでは全くなく、ひたすら罵詈を投げつけているだけでした。「実験ノートはハーバードにあること。知財の関係で一存では提出できないこと」は既に小保方氏は述べています。早稲田の博士論文関係の実験ノートも、ハーバードでは閲覧、コピー禁止であることからしても、同様の扱いになっていることは容易に想像できますし、そこから更に理研、ハーバード、早稲田大に取材を進める等のジャーナリストとしての基本的アクションをなぜとらないのか、理解に苦しみます。
  基本的取材もしないまま、従来の罵詈雑言の域を一歩も出ず、センチな手記だとしてこき下ろすだけの記事を冒頭に掲げる、新潮45の編集部のセンスを疑います。

■ もうひとつは、今週の週刊新潮(2月25日号)のコラム、「反オカルト論」の高橋昌一郎という「科学哲学者」で、国学院大学教授だそうです。
 前から酷いコラムだと思っていましたが、今回は、「小保方晴子オペラ座の怪人」というもの。
 週刊ポスト中川淳一郎なる人のコラムがひどいと、皆さん怒ってますが、もしかするとそれ以上のひどさかもしれませんよ(苦笑) まともに相手にするのも馬鹿馬鹿しく、手記は、「彼女の全面的な『自己正当化』であると同時に、他社に対する恐ろしいほどの『悪意の書』」であり、「読んでいる途中から吐き気がし」たそうです。
 周囲が騒げば騒ぐほど、小保方氏は誰にも制御できない『怪人』に変異してしまうんじゃないかな」 とのこと。

■ ジャーナリズムというのは、「権威を疑う」「既存概念に囚われない」ということが原点だと思いますが、STAP細胞問題になると、不正調査委員会報告だ、早稲田大の決定だと、中身もろくに読まずに信じてしまって、それをよりどころにして小保方氏を批判しているのですから、「私はジャーナリストではありません」と自ら語っているようなものです。

■ 売文稼業なら、もう少しまともな記事なりコラムを書くべきであり、こんなのに書かせるとは、新潮社も貧すれば鈍する状態かもしれません。
 DORAさんが、「『反オボ』の旗を降ろした『新潮』」という記事を書いておられましたが、まだまだ社としてどうこうということではなさそうです。
 笹井氏夫人のインタビューはまとまった形で比較的冷静な内容だったと感じましたが、こういった低劣な記事やコラムを読むとげんなりです。
 週刊新潮の創刊と隆盛に貢献した草柳大蔵は、泣いていることでしょう。

■ しかしそれにしても、小保方氏の手記に対して否定的、批判的人々は、総括的、抽象的に否定、非難するだけで、個別具体的な小保方氏の提示材料に対しては、黙殺するだけの感があります。メール等の裏付けのある材料によって、具体的に反論しているのは無視し、「若山氏を悪者している」「自己陶酔の妄想」等の抽象的悪罵に終始しています。あるいは、片言隻句を捉えて、全体の信用性への疑問を印象付けようとするかでしょうか。
 潮目が変わりつつある感がありますが、それに対する焦燥の表れなのでしょう。