理研STAP細胞論文調査委員会報告、改革委提言等への根本的疑問

小保方論文の「改竄」「捏造」認定の不合理さ、バッシングの理不尽さ

2015-01-01から1年間の記事一覧

2  STAP細胞=ES細胞正体説の根拠の脆弱さ―なぜES細胞で再現実験をしようとしないのか?.

第二点の、ES細胞による再現実験がなされないという点についてです。 冒頭書いたように、ES細胞が正体だというのであれば、それを使って、電子顕微鏡で観察された一連の画像を再現してみれば、一発で納得される話ではないのでしょうか? 形状、大きさ、性質…

1 STAP細胞=ES細胞正体説の根拠の脆弱さ―統一見解がない「閣内不一致」

「STAP細胞の正体は、ES細胞だった」ということが、既成事実化しつつあり、ほぼ定着した感がありますが(早稲田大もそれに引きずられているのでしょう)、しかし、それでは説明できない点が多々あることも厳然たる事実ですから、その点についての説明をせず…

早稲田大が小保方氏の学位取消を決定したとの報道について

小保方氏の早稲田大での学位取消が決定され、11月2日に総長が説明すると報じられています。 第一報は、毎日新聞だったかと思います。 http://mainichi.jp/select/news/20151030k0000m040171000c.html 「小保方氏は博士論文に盗用や不適切な記述があると認定…

本日、BPO放送人権委員会の10月臨時会合です

本日13日に、放送倫理番組向上機構の放送人権委員会の10月臨時会合が開かれていると思います。 前回議事要旨には、次のようにありました。 http://www.bpo.gr.jp/?p=8275&meta_key=2015 「次回委員会は10月13日に臨時委員会を開催する。10月は20日の定例委員…

丹羽氏発表の英文論文について

コメント欄でご教示いただいた丹羽氏が発表した英文論文ですが、 http://biorxiv.org/content/early/2015/09/28/027730 http://biorxiv.org/content/biorxiv/early/2015/09/28/027730.full.pdf ●これは、どういう位置づけの論文と理解すればいいでしょう・・…

ネイチャー誌へのインタビューを使って不適切演出をしたNHKスペシャル

以前、NHKスペシャルの放送倫理上の問題点を指摘した中で、そのひとつとして、ネイチャー誌へのインタビューの不自然さを挙げました。 http://blogs.yahoo.co.jp/teabreakt2/16763813.html ネイチャー誌側の発言内容は「我々も画像の加工に注意を払う必要が…

今回のネイチャー論文では、ES細胞とTS細胞が塊になって注入できることを試験したということか?

ネイチャー誌に9月23日付で掲載されたSTAP細胞に関する「NATURE|NEWS」ですが、 http://www.nature.com/news/failed-replications-put-stap-stem-cell-claims-to-rest-1.18412 ご教示いただいた下記の掲示板の「168」以降に、訳が掲載されていましたの…

【再論】精神科医による一方的「診断」による人格否定の問題性について

数日前に、以下の記事を書き、精神科医による「診断」の衣をまとっている人格批判の問題点について、批判的に述べました。 ◎精神科医がマスコミ情報を元に「症状」診断を勝手に行い、広言することは医学倫理上許されるのか? http://blogs.yahoo.co.jp/teabr…

BPO放送人権委員会の審理概要です(9月15日開催分)

9月15日に開かれたBPOの放送人権委員会の議事概要がアップされていますので、転載しておきます。 http://www.bpo.gr.jp/?p=8275&meta_key=2015 NHK側の詳細な反論書の内容がわかりませんが、この議事概要を見る限りでは、ずいぶんとふわっとした総論的抗…

米国でのSTAP特許出願状況について

DORAさんのブログで参考に教えていただいたもう一点は、特許出願の状況です。 コメント欄で、「ちきん(JISAI)」さんが、次のように紹介されていました。 2015/9/24(木) 午後 1:30 ちきん(JISAI ] 「特許の進捗については http://portal.uspto.gov/pair/Publ…

同じ追試でも色々と含みのあった丹羽氏らの検証実験

DORAさんのブログを拝見して、コメント欄も含めて教えていただくことが多かったです。 一つ目は、ネイチャー誌のSTAP否定2論文の提出(Received)は、ずっと前だったこと。 「『Failure~』のReceivedが2014年11月10日、『STAP cells are~』のReceivedが2…

ネイチャーでのSTAP否定2論文の掲載に関してのとりあえずの感想

ネイチャー誌で、STAP細胞に関して二つの論文が載り、 一つは、ハーバード大のほか、世界の7つのチームがSTAP細胞の再現ができなかったというもの。もう一つは、理研の桂調査委員会報告書の詳細分析?のようです。 ○Failure toreplicate the STAP cell pheno…

精神科医がマスコミ情報を元に「症状」診断を勝手に行い、広言することは医学倫理上許されるのか?

ふと思ったのですが、精神科医による、精神医学的分析の名目で行われる評価というのは、どう扱われるべきなのでしょうか・・・。 そう思ったきっかけは、BPO(番組・放送倫理向上機構)の放送倫理委員会の委員名簿を見たときに、精神科医の香山リカ氏の名前…

研究、実験の本質を歪めるものが「研究不正」だということが曖昧なままになっている文科省ガイドライン、理研不正調査規程―その改訂は石井委員会の判断間違いを実質的に明らかに

研究不正ガイドラインの見直しが行われて、各大学、研究機関でも研究不正規程 の見直しが行われたところもあるようです。 文科省のガイドライン見直しでは、従来の「故意」(悪意)に加えて、「研究者としてわきまえるべき基本的な注意義務を著しく怠ったこ…

【記事一覧】2015年ブログ記事のテーマ別一覧【STAP細胞問題】

2015年2月~9月5日までに書いた本ブログの記事を、テーマ別に整理しました。 それ以前のブログ記事一覧は、以下をご覧ください。 ◎2014年12月~2015年2月の記事一覧 桂調査委員会報告、検証・再現実験結果報告関係 ◎2014年4月~11月の記事一覧 ●NHKスペシャ…

訴えを通すために練り上げられた小保方氏弁護団の申立て内容―外形的・客観的に判断しやすい項目が中心

前回記事に関連しての補足です。 前回の以下の記事は、NHKの反論などを想定しながら書いたものです。 ○「NHKスペシャルの制作陣が犯した大きな過ち―誰であっても人権侵害と見做しうるメールの公開とナレーション」 http://blogs.yahoo.co.jp/teabreakt2/167…

NHKスペシャルの制作陣が犯した大きな過ち―誰であっても人権侵害と見做しうるメールの公開とナレーション

放送倫理・番組向上機構の放送人権委員会の委員メンバーとそのプロフィールが紹介されています。 http://www.bpo.gr.jp/?page_id=1121 これまでの決定をみると、申立者がどういう者であっても、バランス感のある公正な判断がなされているような印象を受けま…

5 NHKスペシャルの放送倫理上の具体的問題点(5) 【STAP細胞不正の深層】

【小保方氏=悪、若山氏=善という善玉悪玉論で科学を語る危うさ】 科学の世界は、勧善懲悪の構図で語られてはいけないことは言うまでもありません。しかし、改革委を筆頭に、このNHKを含めて、マスコミはほぼすべて、勧善懲悪、善玉悪玉論の構図でこのSTAP…

4 NHKスペシャルの放送倫理上の具体的問題点(4) 【STAP細胞不正の深層】

【ネイチャー誌インタビューの不自然さ】 NHKは、STAP論文を掲載したネイチャー誌にインタビューをしています。これも、不自然さを感じさせるところがあります。 語ったことはごくわずかで、発言内容は「我々も画像の加工に注意を払う必要があった」というこ…

3 NHKスペシャルの放送倫理上の具体的問題点(3) 【STAP細胞不正の深層】

【STAP幹細胞にTCR再構成がないことについての偏った報じ方】 STAP細胞問題が、急速に疑念が高まったのは、丹羽氏が実験プロトコルを公表した際に、STAP幹細胞にTCR再構成が見られない旨を書いたことが契機だったかと思います。これで、研究者たちが一斉に…

2 NHKスペシャルの放送倫理上の具体的問題点(2) 【STAP細胞不正の深層】

【若山氏に確認すべき点を、何ら確認も言及もしていないこと】 (1)間違いだった6月の発表内容について ES細胞混入と見立てる大きな根拠となっていた若山氏の6月での会見内容(自分の研究室にいたマウスからはできない旨)が間違いだったことが判明し、訂…

1 NHKスペシャルの放送倫理上の具体的問題点(1) 【STAP細胞不正の深層】

これまでの数回の記事において、次の点を説明しました。 1 NHKスペシャルの取材は、みなし公務員としての理研職員の、公益通報としての正当化もできない公益性が認められない秘密漏洩行為と著作権侵害行為の上に立ってなされたものであること。 それらは、…

小保方氏の実験ノートの無断公開と、著作権法41条の権利制限との関係(「時事の事件の報道のための利用」)

NHKによる実験ノートの無断公開に関して、その著作権との関係で、NHKが主張する権利制限条項の「時事の事件の報道のための利用」(第41条)の適用の可否について、念のため書いておきたいと思います。 著作権法第41条には、次のように規定されていま…

参考になる放送倫理・番組向上機構(BPO)の過去の決定例―「判例」のようなもの

放送倫理・番組向上機構(BPO)の、放送人権委員会のサイトに、過去の決定が多数掲載されています。 以下は、2015年のものですが、サイトの右欄に、1997年以降の年度が書いてありますので、それらの各年度をクリックすると、その年度の決定概要を見ることが…

【転載】「「NHKスペシャル調査報告STAP細胞不正の深層」を検証する会」に投稿されたBPO申立書要旨」(三木秀夫弁護士)

小保方氏の代理人である三木秀夫弁護士が、「NHKスペシャル調査報告STAP細胞不正の深層」を検証する会」に、BPO申立書要旨を掲載されているそうですので、転載します。 私はFaceBooKをやらないので、アクセスできないのですが、次のサイトに転載してあり…

リークをした理研職員は、特に高度な守秘義務を負う立場の者ばかり・・・という異様さ

理研職員のリークについては、須田記者の『捏造の科学者』にも、ある場面が描かれています。p224~で次のように書かれています。 「「CDB自己点検検証委員会の報告書案、目を通しに来られますか」 その頃、私はさる人物から願ってもない提案を受けた。数日後…

NHKスペシャルの放送倫理・番組審査機構への申立ての先にあるもの・・・

小保方氏側のNHKスペシャルについてのBTOへの申立てによって、その先にあるものが見えてくるような気がします。 第一は、理研改革委提言へのプロテストです。 NHKスペシャルと、理研改革委提言とは、構成、話の運び方がほぼ共通しています。 いずれも、第一…

【参考】NHKスペシャル「STAP細胞 不正の深層」の書き起こしサイト

NHKスペシャル「STAP細胞 不正の深層」の録画が削除されていますが、書き起こしたものを掲載されているサイトがありましたので、ご紹介しておきます。 完全起こしではありませんが、参考になります。 ●「テレビ♡まとめ」 「STAP細胞 不正の深層|…

小保方氏の実験ノートと電子メールの公開というNHK及びリーク者の著作権侵害行為

ところで、今回の小保方氏側からの申立ての中で、実験ノートの公開を著作権侵害だとしている点は、目を惹いたかと思います。 実験ノートの無断公開の実質は、上記(2)で述べたような、小保方氏や理研の知的財産、営業秘密の侵害だということだと思います。…

NHKに小保方氏の実験ノートと電子メールをリークした理研職員の刑事責任について

小保方氏側のBPO側への申立てにおいて、実験ノートの無断公開と、笹井氏との間の電子メールの無断公開について、それぞれ、著作権侵害、プライバシー・通信の秘密の侵害だとして機構に訴えています。 「番組が申立人の実験ノートの内容を放送したことについ…