理研STAP細胞論文調査委員会報告、改革委提言等への根本的疑問

小保方論文の「改竄」「捏造」認定の不合理さ、バッシングの理不尽さ

米国でのSTAP特許出願状況について


 DORAさんのブログで参考に教えていただいたもう一点は、特許出願の状況です。
 コメント欄で、「ちきん(JISAI)」さんが、次のように紹介されていました。

2015/9/24() 午後 1:30 ちきん(JISAI ] 
「特許の進捗については
http://portal.uspto.gov/pair/PublicPair(Application Number 14/397080 Search)
で見れますが、現在も進行中の模様で、最新の情報は8/31に「Applicationready for PDX access by participating foreign offices」の状態になったということです。」

 それで、アクセスしてみたところ、つぎのような経過が示されています。備忘的に張り付けておきます。
  ※ "PDX" = "Priority Document Exchange"(優先権書類の交換?)

 具体的に、どういうステータスなのか、専門的でよくわかりませんが、まだ審査もそれほどは進んでいない様子でしょうか・・・?

ransaction History
Date
Transaction Description
08-31-2015

Application ready for PDX access by participating foreign offices

05-11-2015
Filing Receipt - Replacement
05-11-2015

Change in Power of Attorney (May Include Associate POA)

05-04-2015

Electronic Information Disclosure Statement

05-04-2015

Information Disclosure Statement (IDS) Filed

04-23-2015
PG-Pub Issue Notification
02-19-2015
Case Docketed to Examiner in GAU
01-08-2015
Preliminary Amendment
10-24-2014
Preliminary Amendment
10-24-2014
Reference capture on IDS
10-24-2014

Information Disclosure Statement (IDS) Filed

10-24-2014

Certified Translation of Foreign Priority Document

01-20-2015
Application Is Now Complete
01-20-2015
Application Dispatched from OIPE
10-24-2014
371 Completion Date
01-14-2015
Sent to Classification Contractor
01-14-2015
FITF set to NO - revise initial setting
10-24-2014

Patent Term Adjustment - Ready for Examination

01-14-2015
Filing Receipt
01-14-2015
Notice of DO/EO Acceptance Mailed
10-24-2014

CRF Disk Has Been Received by Preexam / Group / PCT

10-28-2014

CRF Is Good Technically / Entered into Database

10-28-2014

Applicant Has Filed a Verified Statement of Small Entity Status in Compliance with 37 CFR 1.27

10-24-2014

Information Disclosure Statement (IDS) Filed

10-24-2014
Cleared by OIPE CSR
10-24-2014

ENTITY STATUS SET TO UNDISCOUNTED (INITIAL DEFAULT SETTING OR STATUS CHANGE)

10-24-2014
Initial Exam Team nn


 もう一つ目についたのは、弁護士(弁理士)の数です。
ボストンの DAVID S. RESNICKという事務所が担当となっていますが、弁護士名が次のようにずらずらと並んでいます。


Attorney/Agent Information
Reg #NamePhone
63611Benn, Susanna617-345-1019
65299Birkeneder, Erik650-320-7700
L0603Braich, Ravinderjit (Not Active)-
39618Burnham, Daniel312-425-8513
60629Chen, Stephen213-629-6000
48311Cimpoes, Sorinel312-425-3900
35483Costellia, Jeffrey202-585-8207
36400Crosby, David617-345-1264
30628Eisenstein, Ronald617-345-1000
45928FitzGerald, Mark617-345-1058
64888Gualano, Kevin312-425-3900
56461Huber, Linda213-629-6000
44784Huff, Shayne617-345-1059
60335Karttunen Contarino, Leena617-345-2000
61593Mills, Tari617-345-1330
72448Moll, Anthonie312-425-8625
42988Pegg, William312-425-3900
45010Peters, Carol617-348-4914
L0533Ptashka, Teresa617-345-1349
34235Resnick, David617-345-6057
38745Shami, Khaled650-320-7700
58109Summerford, Candace617-345-1104
69953Tse, Janet617-345-1214
57531White, Jane
617-345-6044


 これらは、STAP特許の出願を担当する弁護士ということでしょうが、これだけの数を揃えたまま、出願を維持するとなると、そのコストは莫大なものになるのではないでしょうか?
 上記の経過は、米国での国内移行後の米国特許庁での審査のことですが、それ以前に、国際出願をしていますから、それから数えると、もう2年半近くになります。
 出願の維持に当たっては、これらのコストとの見合いを当然考えるでしょうから、ハーバード大(=ブリガム&ウィメンズ病院の属するハーバード大)は、どう判断しているのか、興味深いところです。

 おそらく、今回のネイチャー誌の2論文はあまり影響しないような気がします。
ヴァカンティ教授グループや小保方氏は、実験ノートを有し、「コツ」(ノウハウ)を有していますから、それらを有さないデイリー教授らの追試結果は、「歯牙にもかけない」というのは言い過ぎでしょうが、それで深刻なショックを受けているというものでもないでしょう(もちろん、なかなか再現できないことの焦りはあるでしょうが)。

 ヴァカンティ教授が、意味深なコメントを残したまま1年間の休暇入りをしたのは、昨年の9月初めですから、もう復帰する頃です。
 前にも書いたように、普通に想像をすれば、どこかのベンチャーキャピタル的なところと組んで、静謐な環境を確保し、小保方氏も合流して、再現実験に取り組んでいるということではないかと思うですが、どうなのでしょうか・・・。
 弁護士の多さをみるにつけ、そのコストの莫大さにも拘らず、淡々と特許出願を維持しているということの背景には、やはりそれだけのコスト負担ができるところがあるからではないか? と感じます。
 日本の大学と異なり、ハーバードやスタンフォードなどは、財務担当副学長がいるそうで、政府に頼らず、莫大な運用益で独立した研究資金を確保しているそうですが、そうはいっても、ブリカム~病院でそれらを湯水のごとく使うわけにもいかないでしょうから、外部資金の存在が示唆されるような気がします。

 しかしそれにしても、日本のマスコミも、「ブリカム~病院やヴァカンティ教授らは、コメントを出していない」とは報じますが、積極的にコメントを取りに行っている様子がないのは不思議です。共同通信も、デイリー教授に聞いて、「ハーバード大の公式の調査ではない」との答えを得たのであれば、では公式の調査はどうなっているのか?ということを、ハーバード大なりの調査当局に照会してもいいようなものですが、それはなぜかなされないようです。