【補足】発明者4人の宣誓書のサイン時期
先ほどの記事の備忘的補足ですが、宣誓書のサイン時期を一覧にしてみました。
チャールズ・バカンティ氏 2015年5月1日
マーチン・バカンティ氏 2016年6月16日
大和雅之氏 2015年3月23日
小島宏司氏 2018年1月31日
サイン時期が、だいぶずれていますが、これらを見ていると、いろいろ感じるところがあります。
桂報告書で、ES細胞の混入と結論づけられたのは、2014年12月26日だったわけですが、
① チャールズ・バカンティ氏は、それでも、それからそう遠くない2015年5月という時期にサインしているのは、特許出願の審査過程で、撤回時の経緯を宣誓供述書を提出して述べていることからしても、一貫して確信を持っていることからも、理解できます(提出時期は、2017年1月6日)。
もともと大和氏は、バカンティ氏とは別に、「刺激で細胞が初期化する」という着想を持っていたといいますし、小保方氏への指導も行っていて、キメラ作製のために理研CDBの若山氏を、小保方氏、小島氏とともに訪ねていったという人ですから、小保方氏の研究成果には確信があったのでしょう。
③ 小島氏も、バカンティ氏とともに、もうひとつの特許出願をしている当事者であり、STAP細胞の作製には成功し、ネズミの脊髄神経治療に応用している等も含めて、明細書に詳しく記載していますから、サインするのは当然のことでしょう。サイン時期が直近となったのは、単なる手続き的な話だろうと思います。