VCell Therapeutics社の代表のJ. Kelly Ganjei氏のプロフィール~バイオ研究者で早期再生医療のベンチャーキャピタルCEO
さて、B&W病院からSTAP特許出願の権利譲渡された
VCellTherapeutics, Inc
という企業のことは、検索しても出てこないので、よくわからなかったのではないかと思いますが(Vをヴァカンティ教授の頭文字では?という憶測もありました)、EPOのサイトに掲載されている 権利移転のAssignment にサインしているのが、
J. Kelly Ganjei : Chief Executive officer
とありましたので、検索してみると、いくつか出てきました。
バイオの研究者からベンチャーキャピタル代表に転じた?といったところでしょうか?
■ Remegenix Inc の Executive
Background*
Mr. J. Kelly Ganjei co-founded Remegenix Inc in 2006 and serves as its Chief Executive Officer, President and Director. Mr. Ganjei served as Vice President of Business Development of TissueGene, Inc. With 18+ years of experience in the life science, venture capital and IT sectors, Mr. Ganjei's expertise, focused on the inter-relationship of science, IT and entrepreneurship, has led to the creation of more than 7 businesses. He has led a number of regenerative medicine
■ こちらのサイトに、詳しい履歴が写真付きで載っています。
現在、ToucanCapital という早期再生医療に焦点を当てたベンチャーキャピタル企業のCEOでもあるようです。
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■著作はこちらに。
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とりあえずの検索結果ということで、ご参考まで。
今回、ハーバード大のB&W病院から譲渡された VCell Therapeutics, Incというのは、そのために新規に設立した会社ということなのかもしれませんね。
ベンチャーキャピタルの代表も兼ねているのであれば、資金面のバックアップは当然あるのでしょう。
以前、バカンティ氏が意味深な言葉を残して1年の休暇を取った際に、なにかベンチャーキャピタルの支援を受けるのかもしれない、ということを記事で書いたことがありましたが、ここにきて、本当にベンチャーキャピタルが関わるようになってきたということかもしれません。もちろん、ベンチャーキャピタルとすれば、すべてが必ず成功するとは思ってはいないでしょうが、当たれば大きいということでしょう。
バカンティ氏、小島氏、小保方氏が、その支援を受けて・・・という展開が今後あるのかもしれません。
【補足】 この記事の次の記事のコメント欄に、重要なご教示がありましたので、ここに転載しておきます。
[ den***** ]2016/6/4(土) 午前 3:29
私はむしろ、Assignmentの4行目の"in care of CognateBioServices"に引っ掛かりました。これ「気付」ってことですよね?
Gangei氏はCognate BioServicesのCEOのようですし、USPTOのVCellTherapeuticsの住所とCognate BioServicesの住所が同じですから。
CognateBioServicesはバイオ医薬品の受託メーカーであり、ベンチャーへのコンサルタントもしているようなので、間借りして実験施設を借りて、再現に取り組んでいるのかな、と想像しました。
[ JISAI ] 2016/6/4(土) 午前 5:25
J.Kelly Ganjei氏が2005年に参加した論文はTissue Eng.誌で、Vacanti氏と縁がありそうですね