理研STAP細胞論文調査委員会報告、改革委提言等への根本的疑問

小保方論文の「改竄」「捏造」認定の不合理さ、バッシングの理不尽さ

【書評】須田桃子著『捏造の科学者―STAP細胞事件』― 一次資料提供の功績は大なるも、重要な科学的論点の追求取材なし


 今月10日に発売された文藝春秋5月号に、毎日新聞須田記者と作家の宮部みゆき氏の対談が載っています。
 
 「小保方事件の謎に迫る-STAP細胞 なぜ不正に手を染めたのか」
 
 とのタイトルで、「科学史に残るスキャンダルを読み解く」がサブタイトルです。もっともこれは、編集部が付けたタイトルと思われ、中身を読むと、小保方氏が積極的に捏造を働いたというところまではニュアンス的には言っていないようです。ただ、不正を認定された部分には、故意があった、思う通りのデータが出ないので、この程度の操作は許されるだろうと思ったのではないか、といった指摘はしています。
 文藝春秋がこういう対談記事を載せたのは、須田記者の著書『捏造の科学者』が文藝春秋刊で、その文藝春秋と縁の深い大宅壮一ノンフィクション賞を受賞したことによる販促的意味合いが多分にあるのだろうと思います。
 対談の中身は、断片的なやり取りに留まっており、特段、目新しい指摘等があるわけではありません。この対談記事ではっきりしたことは、須田氏の著書が11月時点での出版だったわけですが、その後に出てきた諸材料があっても、特に考えが変わっているわけではなく、追加取材が必要だと感じているわけでもなさそうだということです。「若山氏の遺伝子解析発表が契機となって、ES細胞であることが明らかになった」と語っていますから、あの発表の間違いがあっても若山氏に対する信頼は続いているようです。
 
 まず、大宅賞受賞の記事を見てみます。
 
大宅壮一賞:書籍部門で須田毎日新聞記者…捏造の科学者〜
  毎日新聞 20150407日 1940分(最終更新 0408日 0048分) 
 
「・・・・「捏造の科学者」はSTAP細胞論文の発表から、疑義が浮上して根拠が崩れていく経緯を克明に描いた。選考委員の梯久美子氏は、選考会後の記者会見で「世間の注目を集めた事件を、類いまれな取材力と文章力で表した知的かつ迫真性に満ちたルポルタージュだ」と評した。
 須田記者は2001年入社。水戸支局を経て06年から科学環境部に所属し、生命科学再生医療などを担当してきた。受賞の会見で「STAP事件は科学への信頼を著しくおとしめた。科学を愛する一人として憤りを感じながら取材を続けてきた」と振り返った。」
 
 須田記者の著書への評価は、これまでたびたび書いたように、長短とりまぜてあります。最大の貢献は、取材を通じて笹井氏、丹羽氏、若山氏ら直接の関係者の生の証言を豊富に掲載してくれたことです。要約している部分もありますが、多くは発言なりメールの通りに逐語的に掲載しています。かなり初期段階から論文撤回後に至るまで、それぞれの段階でのまとまった発言を載せてくれていることは、貴重な一次資料の提供という点で特筆されるべきことです。
本書について批判したい点は多々ありますが、この一次資料である関係者の直接証言という点だけで、この書の存在意義は十分あります。よくぞこれだけ残したくれたものだ、と思います。
 
他方、冒頭に触れた文藝春秋誌の対談ですが、特段、出版後のにでてきた諸状況等に触れて、更に課題追求をしようとしているわけではないということが感じられました。同書は、11月段階での発行ですので、その後の12月下旬に公表された、検証実験、再現実験の結果、そして桂調査委員会報告書を踏まえたことは書かれていません。
それらを踏まえた続編を書いてほしいという声はあるように思いますが、対談の様子や、大宅賞受賞の言葉からは、もうSTAP細胞問題は終わった雰囲気です。
 
 社会部ではなく、科学部の記者なのですから、もっと科学的論点を抽出し、突き詰めて取材に動いてほしいと思うのですが、そういうことにはならなかったことは残念な限りです。この書によって、世間一般への「STAP細胞は小保方氏による捏造」との印象は更に浸透した感があります。
 
 須田記者の本の内容の問題は多々あります。以下の点は、11月の本書の発行時点では出ていない材料もありますが、しかしそれに接すれば、科学的真実を追求するはずの科学ジャーナリストであれば、そして、大宅賞受賞の言葉にある「科学を愛する」のであれば、取材意欲はかき立てられるはずです。
 
第一は、笹井氏、丹羽氏、昨年2月の若山氏が提示した「ES細胞では説明できない事象」(=「STAP現象が依然として有力な仮説」)とした個々の事由について、これを否定する材料について取材していないこと。
 笹井氏が昨年4月の会見で配布した資料で指摘された点だけでなく、その後の丹羽氏の発言、昨年2月の若山氏の発言など、ES細胞混入説とは大きく齟齬を来すような材料との関係について、重大な科学的論点であるにも拘わらず、丹羽氏にも若山氏にもその点を取材していません。1226日の桂調査委の記者会見で、「笹井氏、丹羽氏らがどうしてそう言っているのか知らないが、それは調査対象外だ」と桂委員長が述べたのに対して、須田記者を含め、何ら問題指摘をしていません。また、遠藤氏が、「『ES細胞混入』では、張り付いてしまうのですぐわかる」とコメントしていることについても取材しようとしません。
若山研の室員メンバーに取材をかけている様子もないことは、前回記事で書いた通りです。
 また、著書では、死細胞の自家蛍光と誤認したのだとする研究者の指摘をまとまった形で紹介していますが、「死細胞の自家蛍光説」と桂調査委が断定した「ES細胞混入説」とどう両立し得るのか?についての取材もしていません。
 丹羽氏からは、「全て終わったらお話する」という趣旨のことも言われていたわけですし、記者会見で、「ES細胞とTS細胞を混ぜたら塊にならない」とか、「FI幹細胞作製用の培地にES細胞を置いたら、数代の継代後に壊れてしまった」とかの死活的重要な実験結果を、公式記者会見で述べているわけですから、なぜそれを追わないのでしょうか? 丹羽氏に取材拒否されているのなら、それはそれでそう言えばいいのですが、その論点を無視しているのであれば、科学ジャーナリストとしては失格でしょう。
 
第二は、須田氏自身、「不正の解明が最優先だ」とのスタンスで、保存試料の分析をすべきだとしていたにも拘わらず、桂調査委員会で重要な鍵となる保存試料が分析されていないことについて、異議を唱えていないこと。
 須田氏は、繰り返し、検証実験をすることよりも、不正の有無の解明をすることを優先させるべきで、そのためにも保存試料の分析をすべきだと主張していたはずです。そして、著書の中でも、どういうものが保存試料としてあるのかをリストアップしていました。これは科学的解明のためにも重要だと思います。
 ところが、桂調査委員会が、STAP幹細胞を分析したものの、キメラマウスやその胎盤の切片を分析はしていません。桂委員長が「調査できませんでした」と不可思議な説明をしたことに対して、須田氏を含めて誰もそれ以上の追及をしようとしませんでした。「最重要試料であるのに、調査できなかったとはどういう理由か?」とは、誰でも浮かぶ疑問であるのに、記者たちは質問しませんでした。そして、その後の運営・改革モニタリング委員会報告書で、試料の帰属の関係で調査できなかったという事情が判明しました。そのことに敏感に気がつき、一連の試料の帰属関係はどうなっているのか? 小保方氏の実験ノートはどいう帰属になっているのか? ハーバード側に帰属する一連の試料はハーバードで解析がなされているのか?等の点について、何ら取材しようとしていません。
 
第三は、「小保方氏による捏造」を強く印象づける重要な契機となった若山氏委託の遺伝子解析結果や、遠藤氏のトリソミー等に関する指摘等について、桂調査委員会報告書での評価との関係についてフォローや分析をしようとしていないこと。
 私には詳しいことは専門的でよくわかりませんが、コメント欄でのご指摘その他からすると、若山氏の遺伝子解析結果は、最終的に桂調査委員会では否定されたということではないのでしょうか? また、トリソミーの件にしても調査委報告書ではほとんど触れられていませんが、STAP細胞はすぐに死んでしまうので、残っているものをかき集めた云々という小保方氏の話からすれば、遠藤氏の解析にどれだけの意味があったのかよくわかりません。日経サイエンスに載った遠藤氏のトリソミーの論文の紹介記事を見ても、どうも釈然としないものがありました。そして、遠藤氏は、ES細胞とTS細胞とが9:1の割合で混合しているものだと主張し、桂調査委員会報告公表後も、「混入ではなく、まるごとES細胞にすり替えて、TS細胞をちょっと混ぜるのが、小保方氏のいうレシピだ」と述べています。桂調査委員会報告と齟齬があるのは明らかです。
 特に若山氏の遺伝子解析結果は、ネイチャー論文撤回の「決め手」となった重要材料です。それが撤回から数日も経たないうちに、朝日の報道により間違っていたらしいということが「若山研関係者」によって指摘されたことがきっかけで、やはり間違いだったということがわかってきたわけです。普通なら、この若山研関係者(室員?)に後追い取材するなり周辺に補充取材するなりするものだと思いますが、若山氏の「若山研にあったが、それでも渡したマウスは系統がそれとは異なる」という主張を単に流すだけです。

【補足】桂調査委報告書では、若山氏の実験や論文についての疑義につながる調査結果もさらりと書かれていますが、こういった点は重要な取材対象になるのではないかと思いますが、そうはならないのでしょうか。
「若山氏と小保方氏への書面調査により、FI幹細胞CTS1は、若山氏が渡したCAG-GFPを有する129X1とB6Nを掛け合わせて誕生したF1マウスを材料に小保方氏が作製したSTAP細胞から、若山氏が2012年5月に樹立したもの(5月21日に作製開始してより5月28日樹立完了)であることが判明した。また若山氏の実験ノートから、上記のあと(2012年7月9日)にも若山氏がFI幹細胞株を作製していることも判明した。このときは使用したマウスの記載がなく、遺伝的背景は不明であった。ただし、若山氏の聞き取り調査から、CAG-GFPを有する129B6F1マウス以外(論文記載のOct4-GFPの挿入を持つマウスを含む)からFI幹細胞を樹立した記憶はないことが明らかになった。(桂調査委p25)
 
第四は、関係者に利用されているという自覚がなく、他社が報じていない「特ダネ」には批判的見方ができなくなっているということ。
このことは以前にも書きましたが、自己点検委の関係者から事前に報告書案を、「見ますか?」と誘われて、その関係者の狙い通り、理研批判をそのまま大々的に報じています。それらはそのまま、改革委提言に採用されています。しかし、それらの理研CDB解体につながった指摘は、全く根拠がないもので、少し冷静に時系列を追ったり、裏付け取材をすれば、おかしいと気がつくものです。
特ダネと意識しているネイチャー論文の査読内容についても無批判的です。その当初の指摘内容で、「ES細胞の可能性を指摘していた」とか、「生物学の歴史を愚弄しているとの言葉はなかった」と須田氏は述べていますが、それではその後、どういう材料を提示することによって、そのES細胞ではないかとの懸念はクリアされたのか? 若山氏も愚弄の指摘に言及していますが、同氏に裏付け取材をどうしてしないのか? まことに不思議な限りです。「他のプレスが報じていない独自入手資料だ!」というだけで思考停止して、拡声器となって報じてしまうマスコミの病弊、宿痾です。
 須田氏の著書には、随所に、NHKに抜かれたとか、日経サイエンスに載ったとかの記述がありますが、逆に、自分が最初につかんだニュースソースであれば、それが語るところを無批判的に流してしまいます。改革委が報告書とりまとめの1週間ほど前に、急遽,遠藤氏と若山氏をヒアリングして、その主張を報告書に取り入れた経過を、関係者に当たって書いていますが、それによって、改革委報告書の構成、記述、主張が一貫しない支離滅裂なものになってしまったことには、気がついていません。だいたい、誰も第三者がチェックしていないような分析を、改革委という公式の委員会の報告書に正しいものとして採用し、あげくに、世界三大不正だと決めつけるようなことの是非についての判断が直感的にできないようではダメです。
 西川元副センター長は、昨年秋のThink!誌でのインタビューで、「マスコミは、科学部の記者でも論文を読まないといって開き直って平然としている」と語っていますが、改革委提言は、流れを知っている記者であれば、2030分もあれば読めますから、一読して、「何だこれは?!」と感じ、普通のまともな読解力を持っていればその杜撰な構成、論理がわかるはずです。それに気がつかないということは、読んでいないか、読解力を有していないかのどちらかです。
そして実際には、運営・改革モニタリング委報告書の参考資料では、5月下旬の時点で、外部有識者から「内容はほぼ再現でき、その意味では正しい。しかしながら、その解析結果をもってSTAP細胞=ES細胞と結論付けることには無理があると思われる」との報告を受けた。」とのことです(『一研究者・教育者の意見』ブログでの「英検二級」さんのコメントで初めて知りました)。ということは、竹内氏らが、「公表は、第三者や内部研究者による検討をしてからにすべき」とした指示は正しかったということになるわけで、その竹市氏らを頑迷として非難して、6月時点で遠藤氏の主張を無批判的にそのまま取り入れ、「勇気ある研究者がいたことは救い」と褒めそやしたあの提言は何だったのか?ということに、今の時点ではなります。そういう外部識者からの指摘があったことを、取材で知ることはできなかったのでしょうか? 竹内氏にもロングインタビューしているわけですから、遠藤氏の主張の扱いについて、聞きただしていれば、そういう事実も把握することができたのではないでしょうか?
若山氏の主張は、批判的に検討することなく、2月時点での擁護の指摘との齟齬についてだだすことなく、そのまま拡声器的に報じていることは、これまで書いている通りです。
 
第五は、匿名の俗耳に入りやすい研究者らの言葉を並べて、捏造の印象づけをしていること。新聞が、しばしば用いる手法ですが、これは根拠もわからないままに、その強烈なコピー、フレーズの印象、メッセージだけが、受け手の側に刷り込まれてしまいます。改革委の岸委員長が「世界三大不正」というフレーズも、「自分の欧州の友人がこういってきた」という紹介の中での話です。公式の委員会の委員長たるものが、こういう軽率な発言をするとは愚かすぎます。この手法は、須田氏の著書でも、あちこちで使われています。
 この点も、以前書きましたが、改めて目次を見てみると、そういう、どこの研究者が語ったともわからないような発言を小見出しにする事例ががずらずら並んでいます。
 
 「小保方氏は、相当なんでもやってしまう人ですよ」
 「科学史に残るスキャンダルになる」
 「緑色発光動画の種明かし 『日本のサイエンスのダメージ、半端ないですよ』」
 
 別に、匿名の研究者を登場させて語らせるのは構いませんし、立場上明かせない人もいるでしょうから、あくまで科学的論点の抽出や、その論点に関するプラス、マイナスの材料を収集・整理するためのものであるべきです。それを、他の材料との整合が何もとられていないような一方的な主張のみを垂れ流すのでは、科学ジャーナリズムとしては問題と言わざるを得ません。
 
 
 上記の第一から第四までの問題点は、須田氏の著書の出版後に生じた事との関係が多々ありますので、今からでも遅くはないですから、追加取材をかけて、続編を書いてほしいものです。
 「科学を愛する一人として憤りを感じながら取材を続けてきた」との大宅賞受賞の弁ですが、「憤り」云々ということは、科学的論点をきちんと詰めて、徹底取材して整合性のある材料が揃ってそれが捏造だったというときに初めて、言うべき台詞です。科学的論点の抽出も追求も十分にしておらずに、単に他社が報じていない特ダネを報じたことに満足し、STAP細胞捏造の解明に寄与したと思っているのであれば、単なるバイアスのかかった一記者による思い込みの一書ということになってしまいます。「憤り」は、目と頭とを曇らせる大敵のはずです(自戒を込めて・・・ですが)。
 
 冒頭に述べたように、笹井氏との40数通に亘るメールのやりとり、丹羽氏への電話とメールによる取材内容などは、貴重な一次証言となっていますので、それを社会に提供した功績が極めて大なるものがあることは素直に認めますし、混乱している中で取材するその労力は大変だったと思います。彼ら研究者に、話してもいいと思わせるような何かを持っていた、信頼を得たということは、優れた記者の素質だとも思います。
 ただ、それらの笹井氏、丹羽氏、若山氏の証言によって、図らずも、須田氏が考えているようなES細胞混入という単純な話ではなさそうだ、ということが明らかになっているということは、皮肉な話です。
 
 まだまだ、これから新しい材料は出てきます。実際、運営・改革モニタリング委員会報告書では、おもいがけない材料がそっと書かれていました。今後、桂調査委の報告書の内容は、科学論文の形で公表される予定になっているはずですし、丹羽氏の検証実験、小保方氏の再現実験の結果も詳細な報告書にまとまるはずです。
 
 また、どうも気になっているのは、ハーバード大側の動きと、特許出願の行方です。コメント欄でご指摘はありましたが、それにしても、今に至るまで何も表だっての動きがないということはあるのでしょうか? これまでも研究不正はいろいろあったと思うのですが、それらはどういうパターンで審議され結論が出ているのか? 不正調査委員会の設置のようなことさえも対外的に公表しないとは考えにくいと思うのですが・・・。
 これまで、ハーバード側は、独自のプロトコルを公表していますし、昨年9月にも公表していました。それによって再現できたのかどうかを、どのマスコミもフォローしていませんでしたが、そのハーバード側の帰趨如何によっては、全体構図が大きく変わってきます。あの作製されたキメラマウスも、ハーバード側が保有しています。小保方氏が客員研究員時代の実験ノートも、ハーバードに帰属しており、理研の桂不正調査委での調査では調べることができなかったはずです。「証明がなされているとは思っていない」という桂委員長の言葉は、理研に帰属しない試料が多かったことを示唆していると言えるでしょう。
 つまり、理研の調査とハーバードの調査とは、調査対象となる試料が異なるということです。そうすると、理研の不正調査委とはまた違った材料、判断が出てくる可能性もあり得ないわけではありません。
 
 日本では、これだけ、マスコミも科学界も、「STAP細胞の正体はES細胞で、小保方氏の捏造の疑い濃厚」で決めつけてしまっていて、科学界は、分子生物学会は最初から論外ですが、日本学術会議までが改革委提言と同じ評価を繰り返し、それを権威づけてしまい、マスコミはマスコミで、須田氏の著書に大宅壮一ノンフィクション賞を授賞したということで、捏造説の権威?は高まってしまっています。
 しかし、バブル崩壊と同じで、もし、ES細胞による捏造説が崩れるような材料が出てきた場合――客観的にはもう出ていると思いますが――、あるいはその判断とは異なるような外部的動きが出てきた場合、日本国内で目いっぱい権威づけられたSTAP細胞捏造の断定と、マスコミ、科学界の威信は失墜することになります。