理研STAP細胞論文調査委員会報告、改革委提言等への根本的疑問

小保方論文の「改竄」「捏造」認定の不合理さ、バッシングの理不尽さ

【参考3】STAP細胞調査結果を受けた理研野依理事長ら会見録

    【2014/4/3(木) 午後 8:26投稿】

産経新聞からです。資料として掲載します。

【STAP最終報告】野依理事長「懲戒委経て厳正処分」
 2014.4.211:39
 
 調査委員会の報告書を受け、理化学研究所野依良治理事長らが、記者会見に臨んだ。主な発言と質疑は次の通り。
 
  野依理事長「著者の1人に研究の不正があったことが確認された。さらに複数の共著者に関しデータの正確性と結論の正当性の確認が不十分だった。誠に遺憾で、科学社会の信頼を損なうことを引き起こした。論文の取り下げを勧告する。本事案を厳粛に受け止め、理事長を本部長とする改革推進本部と外部の有識者による改革委員会を設置する。関係者の処分については懲戒委員会を経た上で厳正に行う。(STAP細胞の存在は)まずは理研の研究者が厳密な検証を試み、外部の再現実験にも積極的な情報発信を心がける」
 
 竹市雅俊発生・再生科学総合研究センター長「検証実験には、1年程度の時間を要するが、中間発表も予定している」
 
 --検証は第三者に委ねないのか
  竹市センター長「初期に思われたほど簡単にSTAP細胞はできない。それを把握しているのは、センターの職員。まず専門家のわれわれ自身が確認する」
 
 --報告書を示した際の小保方晴子氏の反応は
  川合真紀理事「直接、神戸に出向いて手渡した。動揺した様子だった」
 
 --STAP細胞の存在の前提が崩れたのか
  竹市センター長「論文の撤回を勧めたが、すべてのデータが否定されたわけではない。存在の結論は出ておらず、ゼロから検証したほうがいいということで実験を始める。科学的観点からいうと、あるかないか、はっきり言えない」
 
 --小保方氏一人の問題か
  野依理事長「小保方氏と、チェックしきれなかった共著者、環境作りができなかった組織。3段階の問題ととらえている」
 
 --中間報告では全員の共著者が論文撤回に同意しているとあったが、事実か
  竹市センター長「最初に撤回を勧めたときは小保方氏も含まれていたが、その後確認していない。それ以外の著者が撤回するという気持ちは変わらない」
 
 --特定国立研究開発法人への指定を理由に、調査委員会の報告を急いだことはなかったのか
  野依理事長「そういうことはない。社会の関心が大変高いので、できるだけ早く調査結果を出していただきたいと思ったが、それ以外の理由はない」
 
 --小保方氏が、この場に出てこないことは本人の意思なのか
  川合理事「会見をするかしないかは本人の判断。きょうは体調が優れないということだ」
 
 --不確かな状態での発表の責任は理研にもあるのではないか
  野依理事長「研究そのものは研究者が責任を持つものだが、『iPS細胞よりも優れている』と広報したことは、やや誇張があった」
 
 --不正を行った動機は
  川合理事「本人(小保方氏)には聞いていない。動機は分からないが、行動はだいぶ分かってきた」
 
 野依理事長「若い研究者にとって、有名な雑誌に取り上げられ、世界に認めてもらいたいというのは、ある種の本能的なものがあると思う」
 
 --研究費にはいくらかかったのか
  竹市センター長「1500万円。研究室の壁紙の塗装費などは別で、それは把握していない」
 
 --CDBSTAP幹細胞を凍結保存したものがあるのは確認しているか
  竹市センター長「確認している。数は不明だが、小保方さんに凍結保存していることを確認した」
 
 --論文の取り下げ勧告のメドは
  米倉実理事「研究不正があったと確定した段階になる。不服申し立てと、再調査期間を単純に加えると最大60日になる」
 
 --小保方氏から謝罪などの反応はあったのか
  川合理事「報告書をみてもらうのが最大目的。それで時間が割かれた。個人的な反応は把握していない」 
 竹市センター長「これまで、私に対しては、常に謝罪の言葉があった」
 
 --データ管理は1人の手に委ねられていたのか
  川合理事「個人管理は本質的なルールとは違っている。本来は、実験に関する詳細は機関で管理する。当然、そういう運営をしていたと思っていたが、できていなかった」
 
 --STAP細胞を作り出すことに小保方氏以外が成功した例はあるのか
  竹市センター長「細胞は小保方氏が作った以外は把握していない」
 
 (会見は1日午後1時~320分)