理研STAP細胞論文調査委員会報告、改革委提言等への根本的疑問

小保方論文の「改竄」「捏造」認定の不合理さ、バッシングの理不尽さ

【参考2】STAP細胞論文共著者のコメント

【2014/4/3(木) 午前 0:59投稿】


【参考資料2】論文共同著者のコメント

下記アンダーライン部分を読めば、若山氏を除く3氏は、STAP細胞の存在を確信していることを容易に察することができますし、論文の問題はあくまで「過誤」であるとの考えがにじみ出ています。
 
小保方晴子氏コメント
調査委員会の調査報告書(3月31日付け)を受け取りました。驚きと憤りの気持ちでいっぱいです。特に,研究不正と認定された2点については,理化学研究所の規程で「研究不正」の対象外となる「悪意のない間違い」であるにもかかわらず,改ざん,ねつ造と決めつけられたことは,とても承服できません。近日中に,理化学研究所に不服申立をします。このままでは,あたかもSTAP細胞の発見自体がねつ造であると誤解されかねず,到底容認できません。
(1-2) レーン3の挿入について
Figure1i から得られる結果は,元データをそのまま掲載した場合に得られる結果と何も変わりません。そもそも,改ざんをするメリットは何もなく,改ざんの意図を持って,Figure1i を作成する必要は全くありませんでした。見やすい写真を示したいという考えから Figure1i を掲載したにすぎません。
(1-5) 画像取り違えについて
 私は,論文1に掲載した画像が,酸処理による実験で得られた真正な画像であると認識して掲載したもので,単純なミスであり,不正の目的も悪意もありませんでした。
 真正な画像データが存在していることは中間報告書でも認められています。したがって,画像データをねつ造する必要はありません。
 そもそも,この画像取り違えについては,外部から一切指摘のない時点で,私が自ら点検する中でミスを発見し,ネイチャーと調査委員会に報告したものです。
 なお,上記2点を含め,論文中の不適切な記載と画像については,すでにすべて訂正を行い,平成26年3月9日,執筆者全員から,ネイチャーに対して訂正論文を提出しています。

●笹井芳樹氏コメント
このたびは、STAP 現象に関する Nature 誌の2つの論文につき、論文構成上の複数の過誤・不備が判明し、多方面への混乱を招きましたことを共著者に加わるものとして心よりお詫び申し上げます。今回の論文が記述した刺激惹起性多能性獲得(STAP)は、これまでの常識を越えた細胞制御の現象の報告であり、生物学的に特別な意味を持つ新原理の提案を含んでいます。こうした大きな結論を導く論文に、図らずも複数の過誤が論文に発見されたことは、深く遺憾に思っております。
 調査報告書では、こうしたデータの過誤や不適切な取扱いは科学論文にあるべからざるものでとして厳しいご指摘を受けましたが、6つの項目のうち、4つの項目では故意に間違った結論を誘導するため研究不正とは言えないとの調査の結論を受けました。一方、Article 論文に関する2つの項目では、Figure 1  PCR のゲル写真の合成のあり方が不適切で改ざんに当たること、Figure 2 の免疫染色の画像の取り違いが捏造の範疇に当たること、という大変厳しい評価を受けました。これらの判断を受けました状況は非常に残念であり、心痛の極みであります。共著者の1人として心よりお詫び申し上げます。
 私は、これらの論文においては、既に作成された図表データを元に、文章を書き上げる面で他の共著者に教授・助言をする役割を主に担っており、今回問題となりました図表データの過誤は論文発表前に全く認識せずにおりました。このことには忸怩たる思いでございますが、これらは自らの研究室以外で既に実験され、まとめられていた図表データであり、他の実験結果との整合性が高いものであったため、画像の取り違えやデータの処理上の不適切な過程について気付き、それを事前に正すことには限界がありました。そのため、報告書では、私個人の関与については研究不正を認められないとのご判断を受けました。しかし、報告書にあるように、いかなる場合も実験の詳細に遡った検討の努力を行うべきであり、この点が不足していたとのご指摘は深く反省すべきものとして真摯に受け止めております。また、私を含めた研究経験の長い複数の研究者が共著者にいながら、若手研究者の過誤の予防のための指導を徹底出来なかった点も大変悔やまれます。
 なお、Figure 2 の免疫染色の画像の件では、以前に、画像の不正流用の組織的な隠匿などの疑義を問う一部の報道がありましたが、そう言った事実は一切ないことをここに述べさせていただきます。Figure 2 の免疫染色の画像の取り違いの調査委員会への報告の際、私どもの当初の説明に不十分なものがあったとのご指摘も報告書にございましたが、これは自己点検での発見された過誤を追加報告する際の私どもの不手際によるものであり、隠蔽とは次元の異なるものであります。
これまで、STAP 研究関連では、多くのご質問を私にいただきながら調査委員会の開催中であったなどのため、残念ながら大半についてお答えが出来ませんでした。これらの観点から、主だったものに関しては、今後、まとめた形での回答と解説を私のほうから用意することを鋭意検討しておりますので、何卒ご理解いただけますれば幸甚でございます。
 刺激惹起性多能性獲得という現象の真偽は、今後の生物学研究に大きな影響をもつものであり、今後、その検証は厳密かつ公正に行うことが必須であると思います。また、理研には、そうした集中的な検証に貢献する責務があると思っております。仮に、今回疑義を生じたデータを除いてみたとしも、その他のデータで刺激惹起性多能性獲得を前提としない説明が容易にできないものがあると私は考えており、理研内外での予断のない再現検証に対して積極的に協力して、真偽の解明に貢献したいと思っております。

丹羽仁史氏コメント
 STAP現象に関する私共の論文の不備について調査委員会よりご指摘を頂いていることを真摯に受け止め、そのような事態に至ったことついて心よりお詫び申し上げます。
 STAP現象につきましては、今後、理研において予断なく検証実験を進めて参ります。また、多方面の研究者の皆様との議論を深め、その再現に資する実験手法の知見等も発信して参りますので、研究者コミュニティーにおかれましては、STAP 現象の科学的な検証に何卒ご理解とご協力の程をお願い申し上げます。
 
若山照彦氏コメント
本日、理化学研究所が発表した調査報告書に対し、私は当時の研究室の主宰者として、データの正当性、正確性を見抜けなかったことに自責の念を覚えております。
 今回の調査報告書の内容を真摯に受け止め、今後このようなことが起こらないよう徹底したデータの正当性、正確性の管理に努めます。