理研STAP細胞論文調査委員会報告、改革委提言等への根本的疑問

小保方論文の「改竄」「捏造」認定の不合理さ、バッシングの理不尽さ

学さんへ ー情報公開請求の活用の件


実験ノートの情報公開請求については、Ooboeさんのパートナーさんへの不開示理由書にあるように、重層的な理由を示していて、一般論としては合理的だと思いますが、調査委員会の調査に関しての情報公開請求によれば、ある程度はわかってくる面はあるのではないかと思います。


情報公開制度は、外国人も含めて何人と言えども請求する権利があり、「法人文書」の要件を満たす限りは、非公開が許される例外的場合を除き、公開が義務付けられます。そして不開示に異議があれば総務省の審査会で第三者的に再検討がなされますから、その気になって、公開請求内容の工夫をすれば、かなりのところまで明らかにすることができる可能性があるかと思います。不開示の結論は維持される場合でも、理由が具体的に示されることもありますし、一部黒塗りで開示されることもあって、状況を伺い知ることができます。

 

■それで例えば、学さんが指摘しておられる、「ES細胞混入との結論に至ったのであれば、論文にある幹細胞(ES由来)とES比較の実験について検証はしたのか?」という点については、「桂調査委の調査活動における、ES比較実験に関して、ES混入との関係についての検証に関する資料一式」というような開示請求をすることで、状況がわかってくる可能性があるかと思います。

虚偽の回答はもちろんできませんから、「不存在」ということであれば、検証しなかった可能性が高いと推測されます(または廃棄したか)。笹井氏、丹羽氏の公式記者会見でのESとは明らかに異なる理由についての検証さえも行わなかったわけですから、笹井氏の指摘の根拠にもなっているES比較実験については検証していないような気がします。

それが「不存在」ということが公式に示されるだけで、桂調査委の調査の恣意性を示すことになると思います。

 

■また、「和モガ」さんが指摘されている「遺伝子発現解析が行われなかったのではないか?」という点に関しても、理研自ら公開している文書に、竹市所長が述べた検証予定として書いているわけですから、


「竹市氏が行う予定として指摘した遺伝子発現解析による検証について記

  載された資料一式」

遺伝子発現解析を行わなかった場合にその理由についての検討に関する

  資料一式」

といった公開請求のやり方があるかと思います。
 調査再検討要請をしても、「適切に行われたと認識している」という漠とした回答しか得られなくても、上記のように追求していくと、道が拓けるかもしれません。

■学さんが挙げられた点のすべてを、広報への照会や、情報公開請求によって材料を得るのは難しいかもしれませんが、案件次第では可能性があるかもしれません。