理研STAP細胞論文調査委員会報告、改革委提言等への根本的疑問

小保方論文の「改竄」「捏造」認定の不合理さ、バッシングの理不尽さ

小保方氏の『あの日』の朗読版が発刊! ―翻訳版の発刊も是非!


 コメント欄でYakさんからご紹介いただいたように、小保方さんが、手記の『あの日』を全編朗読したものが、Amazonのaudibleから発刊されました。
 サイトはこちらになります。



 audibleはAmazon傘下のオーディオブックの制作・配信をしている米国企業ですが、日本でも多くの日本の作家、著作者の作品を朗読したものを多数配信しています。
 日本のマスコミ、出版社等のように、なんらからの系列や「色」がついているわけではないので、ベストセラーになった作品ということで、作品企画をしたものと想像しています。今回は、よくぞ企画してくれました。
 
 従来、月額1500円の会費(初回1カ月は無料)で、すべての作品が聴き放題という仕組みでしたが、この8月末から、米国でのように、ダウンロード販売も始めたようですね。
 Yakさんから、印税を通じた支援というお話がありましたので、少し補足させていただきます。
 著者への還元は、2種類あるようです。

① 定額聴き放題サービスは、会員が聴いた時間数に応じて、会員収入の一定割
  合を還元。
② ダウンロード販売は、販売価格の一定割合を還元。

 したがって、小保方さんへの応援という意味では、

① ダウンロード販売で単品購入する。
② audible会員になって(初回1か月無料)、繰り返し長時間聴く。

 という2通りの方法があるということになります。

(補足訂正) どうも、聴き放題サービスはなくなって、コイン制に移行するようです。

  Yakさんがご指摘のように、一般的には、原著の二次利用についての印税と、ナレーターとしての印税とが生じるはずです(Audibleが朗読ファイルを買い切る方式にしていると違ってきますが)。


■ さて、今回の小保方氏の『あの日』朗読版の発刊は、小保方氏のSTAP細胞への思いが継続していることが想像されて、安心するところがありました。
 
 『小保方晴子日記』の単行本が3月に発行されたあとで、本ブログで次の記事を書いています。

 ◎「小保方氏の今後の活動はどう展開されるだろうか・・・?」

 この記事でも書いたように、『日記』の記述は気持ちが揺れ動いているような感があって、『日記』発刊時点では、(それまでいくつかの研究室から声かけがあったものの)まだ研究再開の見通しが立っていなかったようなので、もしかすると、『あの日』と『日記』の発刊により、気持ちに区切りをつけて、STAP研究とは別途の社会貢献の道を選ぶということを伝えようとしているのだろうか・・・とも感じていました。

 しかし、別途の社会貢献のことはそれはそれとして、今回の『あの日』のオーディオブックの発刊により、STAP細胞研究への思いと自信とは依然として継続され、それを社会に訴えたいと思っているらしいことがわかり、安心しました。

■実際に研究生活を再開するかどうかは別として、是非是非、小保方さんにお願いしたいのは、『あの日』などの翻訳版の発刊です。

 やはり以前に、以下の記事を書きました。

◎「講談社殿:『あの日』の翻訳本の海外出版を切に望みます!」

 小保方さん自身も、2016年6月16日付の日記(p234)に、次のように書いています。

「(ベロニカさんとの間で)『あの日』の海外出版の話が出た。実現してほしいと心から願う。」

 翻訳対象は、『あの日』全編と、『日記』のうちの早稲田大の学位剥奪に関する一連の経緯部分になるかと思いますが、それに加えて、笹井氏の記者会見での資料説明、須田記者の本にある笹井氏のメールでの説明部分もともに翻訳して入れ込むといいと思います。
 『あの日』の記述の援用材料としての「引用」として、当該箇所を出所を示して翻訳する分には、許諾等は必要ありません。

 小保方氏が研究生活を再開する意思があり、実際に海外から誘いがあっても、今までは日本の研究者からの妨害があって、断念を余儀なくされてきたことが、「日記」に書かれていました。
 しかし、翻訳版が海外で広く読まれれば、あの一連のSTAP細胞事件に対する海外の理解も深まり、妨害も難しくなってくることでしょう。

 特に、論文撤回に至る詳細な経緯と、撤回やむなしと笹井氏も含めて判断せざるを得ないとの根拠となった若山氏と理研の発表内容(「若山研には存在しないマウス」云々)とが間違っていた、という点が、海外の科学界に理解されれば、状況は大きく変わってくるものと思います。

 特許出願もそうですが、すべては、あの「共著者全員の連名で、STAP論文が撤回された」という事実が、その後の展開に重くのしかかることなりました。
 しかしその撤回経緯が理解されれば、見方も大きく変わってくることでしょう。

 それらの翻訳を出版して、STAP HOPE PAGE で告知すれば、世界の皆さんが読んでくれることでしょう。

■今は便利な世の中になっていて、自費出版も、出版社を通さず個人だけで、ほとんどノーコストで可能になっています。
 Kindleであれば、自分で完成原稿さえ作れば、一般個人でもパソコンで誰に頼むでもなく、ワンタッチで、あっという間に、世界中に出版できてしまいます。
 Kindleであれば、印税70%ですから、極めて高率です。

 紙の書籍にしても、オンデマンド出版(読者からの注文があったら印刷・製本する方式)であれば、原稿ファイルをPDFファイルにして、配信元に預ければ、注文があれば印刷製本して、読者のもとに届けられます。
 Amazonは、そういうサービスを、日本を含めて主要国で展開しています。こちらの印税も極めて高率です。

 自分で発信したいことは、HPやブログだけでなく、各種の個人出版サービスで、何でも可能になっています。

■『あの日』の翻訳版の話が、講談社の編集者の方からあった以降、具体化される様子がないのが気になります。
 著作権関係がどういう契約になっているのかわかりませんが、講談社は、紙での出版と電子出版とをセットで契約書で押さえることを積極的に進めたことで知られていますが(村上龍氏のように、電子書籍は自らの創意で自ら出すことへの出版界の警戒が背景にありましたが)、翻訳、演劇、朗読、その他の二次利用まで含めて、契約で優先権を押さえているのかよくわかりません。

 小保方氏が翻訳を出したいのに、講談社との契約で押さえられて、その了解がとれないので出せないということではないと思いますので、是非ご検討をお願いしたいところです。
 小保方さんの英語力であれば、翻訳作業は容易だと思います。

 そうやって、海外での一連の経緯についての理解が進むことで、小保方さんを巡る状況にも好転の兆しがでてこれば、いわゆる「擁護派」の皆さんのそれぞれの観点からの考察・活動にも力が入るというものです。

 ともかく、朗読が発刊されて、小保方氏の様子が伺い知れて、よかったです。