理研STAP細胞論文調査委員会報告、改革委提言等への根本的疑問

小保方論文の「改竄」「捏造」認定の不合理さ、バッシングの理不尽さ

「阿塁未央児」さんからのご批判の件


 「阿塁未央児」さんが、そのツイッターで、小生の前回記事(↓)
 ◎「米国特許庁の拒絶理由は、小保方氏の言う「STAP現象」を認めているのでは?-先行研究が
  あるから拒絶という構成」

を批判されていることに、ごく最近気が付きました。
 Ooboeさんのコメント投稿後も、すぐには阿塁~さんのツイッターアクセスはしていなかったものですから、気が付くのに遅れ、失礼しました。

 激しい言葉が続き、だいぶお怒りのご様子ですが、その理由として、最初は、「酸刺激によるOct4発現を認めた上で拒絶理由を出していることを、小保方氏の言う「STAP現象」を認めたのでは?というのは、牽強付会ではないか」 ということかな?と思いましたが、そちらのほうではなく、ハイデルベルク大の研究について、大宅氏の紹介内容を引用して、酸刺激によるOct4発現があったかのように言及するのは間違いである、というご指摘だと理解しました。
 私はハイデルベルク大の研究内容を理解しているわけではなく、木星さんや大宅氏の記事で、そういうことかと受け止めていただけですから、多能性マーカー(Oct4)発現とは無関係だというご指摘であれば、そういうことかと受け止めますハイデルベルク大の研究内容の評価に拘っているわけではもともとありませんので。言われるまでもなく、科学的内容は私にはわかりません)
 「阿塁未央児」さんが、ハイデルベルク大の研究について今までにそういう紹介・指摘をされていることは存じませんでしたから、別にそれを無視して、今回言及したわけではありません。

 ですので、前回記事の当該部分に【補足】で、「阿塁未央児」さんからご批判がある旨、書き加えておきました。
 阿塁~さんにとっては、ご自分が、大宅氏らの評価、紹介内容を批判していたのに、teabreakt2はそれも無視して軽々に引用し、ツイッターでそれを繰り返し批判しているのに訂正もせずにけしからん!!ということで、更にお怒りを募らせているご様子ですが、事情は単純で、いずれも「存じませんでした」「アクセスしておりませんでした」ということに尽きますので、その事情はご理解いただければと思います。 

■それから、「Ooboeさんとそのパートナー氏に、エールを送るのはけしからん!」というご批判もされているようですが、それには異議があります。
 情報公開請求をされて、それを世間に公開して、それぞれの考察のための一次資料として提供する、ということは、STAP細胞事件に関心のある皆さんにとっては極めて意義があり、有難いことです。
 いろいろ考える上では、一次資料がベースとなりますから、木星さん、DORAさん、Ooboeさんらが積極的に情報公開請求をされて、シェアしていただいたものについては、私も私なりに考える上での貴重な材料となりました。

 他方で、Ooboeさんもご存じですが、私のスタンスとOoboeさんらのスタンスとは差異があります。そのことは、若山氏の「第三者機関」による解析の件や、理研の桂調査委の試料取り寄せ手続きの件について、これまで、折に触れて、記事として書いてきています。一例をあげれば、以下のような記事があります。

◎研究成果有体物規程等から見るMTA締結の要否―何を公開請求すればいいか?

◎若山氏の告発の件

 もし、Ooboeさんらが、

 「理研が公式の調査で解析する以上は、その試料は、すべてMTAによって入手したものでなければならない。その手続きが欠けた試料の解析の上に立った調査報告は問題である」

 という立論に立って議論を進められるのだとすれば、上記記事にも書いたように、それはあまり生産的ではないように感じますし、理研との間も平行線になるのではないかと思います。

 研究成果物のやりとりについては、各機関とも文科省ガイドラインに大枠の考え方は則りつつも、実際の規定ぶりにはだいぶバリエーションがあります。MTAが必要な場合、不要な場合がそれぞれに書いてあり、後者についてもその手続きが書いてありますから、それらに即して評価することが必要になります。

 そういったスタンスの差、情報公開資料の評価振りの差はありますし、Ooboeさんもそのことはご存じですが、情報公開請求をして一次資料を皆さんにシェアされたり、相澤氏らに面会・応対するだけの意味があると思わせるようなレベルまで考察されて疑問への答えを追求されるその姿勢、パワーを拝見すると、とても小生ではできないことであり、敬服しているということです。
 そういうことで敬意を表していることを以て、けしからん!と言われても困ります。
STAP細胞問題に関心があってフォローしている皆さんは、「擁護」にせよ「アンチ」にせよ、それぞれ関心事項や見方は全く同一ではないはずですから、「誰誰とは縁を切れ」という言い方は穏当とは思われません。

■次に、コメント欄でのOoboeさんのコメントについても、お怒りのご様子です。

 この(a)(b)で分けたアプローチは、科学的視点からの考察、手続き論的視点からの考察の2つのパターンがあるという趣旨だと理解していますが、ごく当たり前のことだと受け止めています。
 元々、私の一連の記事は、後者の手続き論的視点からの考察がほとんどです。STAP細胞事件にはさまざまな局面がありましたが、いずれの局面も、公正手続き(デュープロセス)の観点から、多くの問題があると思います。

 桂調査報告書も同様であることは、縷々述べてきています。「小保方氏単独による」「ES細胞混入だ」と結論づけるのであれば、然るべき手続きを踏んだ上で、立証すべき論点を上げ、否定的材料についてもすべて潰し、更には再現実験もやってみるということまでやらなければ、とても公式報告書には成り得ないと私は考えています。

 学とみ子さんのブログ記事で最近ずっと論じておられる、STAP論文でのES細胞の場合との多くの比較実験結果について、桂報告書が何ら究明していないことの問題指摘についても、潰すべき論点を潰していないという意味で、手続き的観点からのご指摘の一種だと思いながら、拝見しています。

 捏造、改竄は研究犯罪だとされているのですから、それを立件し、指弾する以上は、警察、検察が普通に踏む立証手続きをしなければなりません(科学の世界にしても、反対仮説を潰していくのがやり方だと思いますし)。
 そういう立証をろくにしていないような報告書を以て、科学界が総力を挙げて究明した結果だから納得せよといわれても、納得しようがありません。「科学を知らない素人は引っ込んでろ!」と言われれば、科学界なりそう主張する研究者へ不信・不審が募るばかりです。

 STAP細胞問題について、2通りのアプローチがあるということは、別に阿塁未央児さんも否定されているわけではないと思います。

■ ・・・ということで、一通りコメントさせていただきました。
 何回も同じツイートをされていたようで、それに気が付きもせず、失礼しました。
別に無視していたわけではありませんので、ご容赦ください。