【参考記事】「「当時は誰も信じず」 免疫のT・B細胞発見の2教授」(日経)
今日(2月12日)の日経新聞朝刊の「科学技術」面に、次の記事が載っていました。
先駆的研究は、最初は受難に苦しむというのは、世の常ということのようですね・・・。
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◎当時は誰も信じず」 免疫のT・B細胞発見の2教授 日本国際賞の受賞受け
日経新聞 2018/2/12付
免疫で重要な働きをするT細胞とB細胞の発見で2018年の日本国際賞の受賞が決まった、オーストラリア・ウォルター・アンド・イライザ・ホール医学研究所のジャック・ミラー名誉教授と米エモリー大学のマックス・クーパー教授が日本経済新聞などとの取材に応じた。両氏は1960年代の業績が評価されたことを「大変な驚き」などと語った。
ミラー氏は「マウスの実験から胸腺が免疫をつかさどる細胞を作るという論文を61年に発表したが、誰も信じてくれなかった」と振り返る。クーパー氏も65年、ニワトリの胸腺でT細胞が、ファブリシウスのうという器官でB細胞が作られる成果を発表した。「ヒトにファブリシウスのうはなく、疑う意見が多かった」と付け加えた。
その後、B細胞が細菌などを攻撃し、T細胞が感染細胞を直接攻撃するなどの役割が判明した。ノーベル賞に縁はなかったが「免疫研究者を代表して今回の受賞が決まったと受け止めている」(クーパー氏)と話した。
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