理研STAP細胞論文調査委員会報告、改革委提言等への根本的疑問

小保方論文の「改竄」「捏造」認定の不合理さ、バッシングの理不尽さ

基本的取材をしないまま、悪質な印象操作をしたNHK


6 基本的取材をしないままに悪質な印象操作・誘導 

 BPO人権侵害認定は、例の留学生ナレーションによって、小保方氏の不正入手疑惑という摘示事実は真実性の根拠がない、というものでした。NHKはそれに対して、それは正当な疑問の提示だと繰り返している構図です。 
 これは、もともと取材相手が間違っていたのです。留学生はとっくに中国に帰国しているのですから、若山研の引っ越し時の留学生のES細胞の管理者は若山研なり理研です。ところが、管理当事者である若山研や理研に取材した結果は紹介せず、管理当事者ではとっくになくなっている留学生の疑問のみを紹介するのは、実におかしな話です。ナレーションで、「小保方氏は若山研から譲与されたと説明したきた」と述べているのですから、それに対して、若山研側が否定するインタビュー内容を紹介しなければならないはずです。そこで初めて、小保方氏の説明が矛盾するということになり、「小保方氏に説明してほしい」ということになるはずです。 
 しかし、若山氏や若山研側は、小保方氏の説明を否定できるはずもありません。神戸地検が、「事件の発生自体疑わしい」と述べたことからもわかる通り、若山研側の事情聴取への説明と小保方氏の説明との間には、矛盾はなかったということです。 
 
 NHKは、そのことを知っていたに違いありません。だから、ナレーションも、そこの基本的事実関係は隠蔽して、次のように、小保方氏に疑惑が向く誘導をしているのです。 
 下記のナレーションの下線部分は、誰がそういう指摘をしているのか? 山梨大に持っていくことになっていたというのは誰が証言しているのか?を曖昧にしたまま、事実であるかのように印象形成して、あたかも小保方氏の説明が虚偽であるかのように印象付け、その上で、「小保方氏に疑問に答えてほしい」とナレーションしているのですから、悪質です。 
 
これまで小保方氏側は、「実験用のES細胞を保存している」とした上で、「若山研究室から譲与された」と説明してきた。   
 ところが、この細胞が小保方氏のもとにあるのは不可解だとする指摘が出ている。別の研究で解析中のもので、去年、若山研究室が山梨大学に移った際、持っていくことになっていたからだ。 
<元留学生 電話インタビュー>「びっくりしました。保存しているのは全部ES細胞なんですので、なぜかこのSTAPに関係あるところに見つかったのは、ちょっとそれは、本当にびっくりしましたね。それは直接私が渡したことではないですので」 
 なぜこのES細胞が、小保方氏の研究室が使う冷凍庫から見つかったのか。私たちは、小保方氏にこうした疑問に答えて欲しいと考えている。 
 
 本当に事実関係を明確にしようとするのであれば、最低限、次の点の確認は、初動対応だったはずです。それを全部怠っているのですから、論外でしょう。 
 
① 引っ越し当時の管理者である若山研又は理研に、当該細胞の扱いを確認する。 
② 若山氏に、留学生が言うような研究計画があったのか、紛失したので研究を断念したのかを確認する。 
③ 引っ越し時に、誰が留学生の細胞の管理者であり、その管理者が紛失に気が付いたのかどうかを確認する。 
④ 紛失、盗難届の有無MTAの内容確認する。 
 
 BPOは決定の中で、この点をもっと明確に書けばよかったと思います。単に、留学生のインタビューに基づく不正入手の疑いという事実の摘示には、「真実性がない」とだけ書くから、水掛け論的な議論になってしまって、事の構図を知らない一般の視聴者らには、「留学生の疑問はもっともだ」と思わせてしまうのでしょう。BPO委員でさえ、この点の理解は十分ではないと感じられます。 
 きちんと、 
 
「留学生は、若山研引っ越し当時には帰国していて、そのES細胞の管理者は、その留学生ではなかった。したがって、その留学生に聞いても、小保方氏の説明の否定にはなり得ない。小保方氏の説明に疑問を呈するのであれば、引っ越し時点での当該細胞の管理者の説明を得て、それと照らし合わせる必要がある。その基本的取材がないままに、疑念を提示したとしても、根拠が欠如しているというほかない。」 
 
 と書けば、一般の理解ももう少し違ったと思います。 
 NHKとしても、こういった点が理解されなければ、勧告を受けての「改善策」の策定などできようはずもありません。 
 もともと、NHKは、毎日新聞とともに、リーク情報の拡声器でしかなく、客観的報道をするつもりはなかったでしょう。だからこそ、人権侵害決定・勧告がなされても、即日、その実質的拒絶コメントを出したということでしょう。 

 リーク元との関係で、よほど何かがあるのか・・・?、BPOに全面的に反旗を翻すという異例の対応の背後にはなにがあるのか? 理解しがたいところです。 


■いずれにしても、後味は非常に悪いですし、小保方氏とすれば不本意でしょうが、BPOでの審議はこれで終了だろうと思います。

 小保方氏としては、自身での訴訟などは念頭にないでしょうから、心身を回復して、研究生活に復帰することを祈るばかりです。

 先日発売の婦人公論では、理研のメールを、保存期間切れ間近なので、片っぱしから転送する姿が描かれていますが、それらのメールを、STAP細胞事件の解明資料として提供されると、まただいぶ違うと思うのですが・・・。
 講談社の『あの日』の編集者との話というのは、何なのかちょっと気になります。