理研STAP細胞論文調査委員会報告、改革委提言等への根本的疑問

小保方論文の「改竄」「捏造」認定の不合理さ、バッシングの理不尽さ

小保方氏の研究生活復帰と特許出願の関係


 小保方氏の研究者としての復帰については、以前記事で書いたように、いずれはあるのではないかと感じられます。

この辺は、明後日(613日)発売予定の婦人公論に掲載予定の、小保方氏の今年5月分の日記によって、何らかの感触が得られるのかもしれません。
 
それで、その復帰がいつになるのかはわかりませんが、そうなった場合にやはり気になるのは、STAP特許出願との関係です。
米国では最終拒絶理由通知がなされていて、客観情勢はなかなか厳しいようですが、ただ、米国独自の「継続審査請求制度(RCE)」によって、米国ではずっと出願継続状態にしておくことはできるそうです。
 
もしそうなった場合、小保方氏が復帰するとなると、その特許出願の関係が気になります。
 栗原先生によれば、日本の特許庁でも37日に最初の拒絶理由通知がなされていて、次のように書かれています。


「拒絶の理由は、新規性、進歩性、実施可能要件、サポート要件、明確性、産業上の利用可能性と「全部入り」です。基本的には、米国特許庁の拒絶と同様です。(中略)一番興味深いのはやはり実施可能要件、つまり、STAP細胞の実現性の話です。」
 
 として、論文撤回と再現実験の結果によって、実施可能要件が満たされないという拒絶理由通知部分の記述を紹介されています。
 実施可能要件の点は、小保方氏が担うことができる部分ですので、小保方氏が復帰するとなれば、発明者であり宣誓供述書も出しているバカンティ教授や出願者のV-cell社は、小保方氏に期待することになるでしょう。
 特許出願のステータスは別としても、小保方氏が研究生活に復帰するということは、STAP細胞の再現を目指すということでしょうから、V-cell社やバカンティ教授らとも何らかの連携が図られることになるように感じます。
 
 もし、V-cell社が、継続出願制度を利用して、ずっと出願継続状態にするとすれば、その出願の範囲内での研究である限りは、V-cell社やバカンティ教授とのつながりはおのずと出てくる(それに拘束される)ことになると思うのですが、どうなのでしょうか・・・?(小保方氏の研究に対するスポンサーの選択肢がV-cell社関係になってくるということですが・・・)
 逆に、継続出願がなされず、これで出願の拒絶が確定すれば、米国も含めて、小保方氏の研究の場の選択肢は広がるということになってきますが・・・。
 
 研究を再開するとすれば、今度は、キメラマウスによる多能性の証明が必要なマウスの細胞ではなく、Muse細胞と同様に、ヒトの細胞による研究となるのでしょう。その点は『あの日』では、次のように書かれています。
 
「若山先生の期待に応えるためだけに全力で過ごす日々より、10年後に自分はどうなっていたいのかを自分に問いかけた。やはり自分が本当に興味ある細胞が変化していく過程の部分を、キメラマウスの実験が必要ないヒト細胞を用いてアメリカで実験を行うほうがいいのではないか。若山研の仲のいいメンバーには、「もうアメリカに帰ろうと思っている」という気持ちを打ち明けた。・・・・201211月、私は若山先生のもとを離れアメリカに帰る決心をした。ネイチャー、セル、サイエンスからの不採択の結果と若山先生が2報同時投稿を提案していることを受け今後の研究の方向性を話し合うことを理由にアメリカに出向いた。研究の場をアメリカに移し、ヒト細胞での研究を行うつもりだった。」(p107
 
 そこに西川氏から理研への応募打診の電話がかかってきて、理研採用へと至り、更にはあの大事件になってしまったわけですから、運命の女神もいろいろなことをするものです。
 
 きっと、小保方氏の研究再開は、この時点に立ち戻ってのこととなるのでしょう。
 小保方氏が早期に心身を回復して、研究生活に復帰し、小保方氏とSTAP細胞を巡る状況が好転することを祈念したいところです。

※ 上記の日本の特許庁の拒絶理由通知を読むと、若山氏が、「第三者機関」による間違った解析結果を速やかに訂正することなく、それが誤りだということを共著者に隠したまま(錯誤に陥らせたまま)、論文撤回に至らしめた、という行為の悪質性を改めて感じさせます(=本質的な偽計業務妨害)。