理研STAP細胞論文調査委員会報告、改革委提言等への根本的疑問

小保方論文の「改竄」「捏造」認定の不合理さ、バッシングの理不尽さ

小保方氏が憤激した論文投稿料の返還請求―石川氏の告発不受理を受けて、NHKのリーク報道と同時に打たれた「追加工作」の一環では?


 『婦人公論月9日号の小保方氏の日記(8)を読みました。
  退職当初よりは、だいぶ感覚が戻っている印象がありますが、まだ本調子ではないようです。

 ただ、最近の日記として、今年の321日付けのものが載っており、今回の2年前の日記に書かれている「お風呂の底にいる巨大なナマコ」の夢のことで友人を煩わせたことを振り返っての笑い話として載っています。こういうところを読むと、この当時よりは、だいぶ回復はしてきているのかも・・・という気もします。
 
■ 今回の連載の注目点は、以下の2点かと思います。
316日に告発状不受理の連絡をうけたこと、
理研が論文の投稿料60万円を返還請求することを発表したこと
 
 1月に告発された時の反応は、わずか1~2行だけで、それほど衝撃を受けたという様子は文面からは感じられず、「きまぐれ先生」から、「無視しろ」といわれて、その後の日記でも何も言及されていませんでした。
 今回の日記にある不受理の受け止め方も、
 
「・・・しかし告発が取り下げられた』とは報道されていないので、私はいまだに刑事告発されている人だと思われているそうだ。非常に残念。」
 
 というように、比較的あっさりした様子です。ただ、これが、5月の受理になるとどういう様子になるのかはわかりませんが・・・。
 
■他方、論文の投稿料返還請求の発表に対しては、激烈な反応を示しています。
 
320日(金)
理研が私に論文の投稿料60万円を返還請求することを発表したと連絡を受けた。内臓が突き上げられるかのような悔しさ。血を逆流させるほどの「信じられない」という思い。抗えない感情の渦は、似た感覚を持った時の記憶を連鎖的に呼び覚まし、苦しみの濁流に変わる。「研究の状況を常識的に考えたら、理研が小保方さんにお金の返還を求めることは絶対にありえない」と私に説明をした理研の事務方の幹部がいた。騒動中、大将と名乗っていたのに、いつの間にか本陣を去ってしまった人。思い出すことを避けていた人の顔が頭に浮かび、自の奥で赤い光が弾けた。頭の中も、目に映るものも、すべてが赤い。沸騰した濁流で体が破裂しそう。それでも、心の痛みら感じる体の芯は氷を詰め込まれたように冷え切っている。 」
 
 瞬間的に、人間としての感情が戻った感じです。 血が逆流するほどの憤激をしたということは、小保方氏のSTAP細胞への確信を裏付けるものでしょう。
 
 「研究の状況を常識的に考えたら、理研が小保方さんにお金の返還を求めることは絶対にありえない」と説明をしていた事務方の幹部の声は抹殺されたということでしょうか。
 『あの日』に書かれた流れからすれば、たしかに「絶対にあり得ない」と思いますが、これも、

・桂調査委の認定構図確定(限りなくクロを印象付け)
理研としての刑事告発の検討(限りなくクロを匂わせた上で、見送り)
・石川氏の告発、

ときて、告発が不首尾に終わって不受理となったら、その直後に今度はこういう返還請求をするというのは、一本のシナリオでつながっていると感じます。
 
■この返還請求の日付は、今まであまり意識していなかったのですが、その
 2015320日といえば・・・・NHKニュースの
 
「『小保方証言』STAP問題の真相」
 
が、理研からのリークで流された日でした。これは、324日にwebニュースとしても掲載されています。
 
 理研シナリオライターの指揮に基づく「波状攻撃」ということでしょう。
 しかし、何としても、STAP細胞及び小保方氏を潰さなければならないという焦りでしょうか、ここら辺で、彼らの工作も、かなり無理が出てきた感があります。

 桂調査委報告書も、相当の無理筋のものですが、その後の刑事告発も、既に本ブログ記事でも書いたように、全くの虚偽の話での告発でしたから、「工作」はこの時点で既に犯罪の域に達しつつあります。
 その告発に失敗し、今度は論文投稿費返還請求というわけですが、どういう理屈なのかよくわかりません。研究不正が認定された論文だから、撤回に伴って投稿費用を返せ、ということなのかもしれませんが、それならば、研究費用自体の返還を求めなければ一貫しないのではないでしょうか? しかし、研究費用を返還請求するとなると、小保方氏側が絶対認めるはずがなく、訴訟に発展するリスクがあるでしょうから、60万円であれば、そういうリスクはないだろうと踏んだものと想像されます。
 実際、弁護団の説得で、小保方氏は返還に応じましたから、理研側とすれば、小保方氏は認めたのだ、という印象付けに成功した形です。

 しかし、NHKにリークした死細胞の自家蛍光の確認作業について、小保方氏への聴取記録を一部省略しての文脈改竄による報道により、自家蛍光の確認をしていなかったかのような印象付けをしたものですが、すぐばれる話で、相当荒っぽい印象操作のためのリーク報道でした。
 実際、小保方弁護団の抗議もありましたし、さすがに前年4月の笹井氏、小保方氏の記者会見での自家蛍光の確認の話は出ていましたから、いくらなんでも無理筋の印象操作でした。
 これも刑事犯罪と不法行為になる話で、理研のリークは、守秘義務違反であり、NHKの報道は、名誉棄損の人権侵害として、これ単独でBPO申立てマターに本来はなる話です。BPO申立て期限は過ぎていますが、理研側の守秘義務違反は、まだまだ時効ではありません。

 あと残る弾は、刑事告発の再チャレンジで、なんとか5月に被告発人不詳での受理にこぎつけましたが、その後の展開は、NHKスペシャルBPO申立て(後に人権侵害認定)、神戸地検の異例のコメント付きの不起訴と続いて、理研シナリオライターのシナリオがガラガラと崩れていったことは周知の通りです。
 そして、各種の情報公開請求などで、「不都合な真実」を裏付ける材料が、今に至るもどんどん出てきています。

 ここまで無理を重ねてSTAP細胞を潰そうとしたということは、その存在によほどの危機感があったということなのでしょう。笹井氏は亡くなっていますから、権力闘争のための手段として事件を使ったのであれば、ここまでやる必要もなかったはずです。
 ES細胞の混入なのであれば、STAP細胞はないわけですから、桂調査委と検証実験報告で一件落着となったはずです。
 しかしそれでも、その後も無理筋の攻撃を繰り返したということは、STAP細胞はやはりできていて、それに危機感を募らせているのだろう、というのが、経過をずっとフォローしている人間からみた素直な印象です。

■小保方氏の日記に戻りますが、どうも、理研内部の幹部の力関係がよくわかりません。
「「理研が小保方さんにお金の返還を求めることは絶対にありえない」と私に説明をした理研の事務方の幹部」
騒動中、大将と名乗っていたのに、いつの間にか本陣を去ってしまった人」

 というのは誰のことでしょう?
  「事務方の幹部」というのは、『あの日』でもしばしば登場し、小保方氏に理解を示している存在だったかと思います。川合理事も、比較的好意的に途中からはなっていたように感じますが、ここでいう「事務方の幹部」ではないでしょう。会見等で出ていた文部科学省からの出向の理事は、和光にいますし、こういう言動も立場上とらないような気がします。残るは、小保方氏に身近に接する立場にあるCDBの総務部長のような人でしょうか??
 誰かはよくわかりませんが、一連の経過の証人としていろいろ語っていただきたいものです。

 後者の「大将」というのは、初めて登場したかと思いますが、いったい誰??

【補足】「事務方の幹部」「大将」とは別人物だと受け取ったのですが、同一人物なのでしょうか・・・??「思い出すのを避けていた人」というのも??

■それはともかくとして、前にも書きましたが、小保方氏を支え続けた存在として、毎日のように付き合って気を配ってくれている友人と、理研の「気まぐれ先生」の存在が大きいとつくづく感じます。
 その友人の方がいなかったら、小保方氏はどうなっていたかわからない・・・・というのは読者に共通した感想ではないでしょうか?

 「気まぐれ先生」も、別の面で小保方氏の支えになっているように見てとれます。
DORAさんのブログに登場する先生と同一人物なのでしょうが、いずれロングインタビューに期待したいところです。