理研STAP細胞論文調査委員会報告、改革委提言等への根本的疑問

小保方論文の「改竄」「捏造」認定の不合理さ、バッシングの理不尽さ

Ooboeさんのパートナーさんの告発の件


   Ooboeさんのパートナーさんが、告発状を兵庫県警に提出した由。ご報告の「5」までをアップされていますので、そこまでの情報で気付きの点を書いてみます。
 
1 受理、不受理の件
皆さん、不受理と思い込んでいるようですが、そうではないですよね?
原則、受理義務がある中で、時効までに裏取り捜査が間に合わないからといって、早々と不受理ということはありえませんし、実際、刑事の方が、

 「あなたの、大変な努力による収集資料の中にある事実も、全部、我々は、裏を取る作業をします。」

 と述べていることからも、受理の可否、起訴の可否を判断するための裏取り捜査は全力でする、という趣旨だと受け取りました。
 その上で、「告発事実に構成要件該当性がない」「告発事実を立証する証拠がない」という不受理の理由が満たされれば(あるいは公訴時効になってしまえば)、そこで初めて不受理ということになるのだろうと理解しています。

 ※参考

 
2 お詫び―BPO審理との関係
 告発提出報告その「2」の次の文章を拝見すると、どうも、私のブログ記事がミスリードしたのではないかと感じました。もしそうだったのであれば、お詫びをしなければなりません。
 
BPO の結論のタイミングを見計らって告発する予定だった、8月か9月と読んでいたが今年2月にずれ込んだ。時効を考えれば、昨年のそのころにすべきだったが、それをすると、BPO の規定、係争中の事案は、扱えないに引っかかってしまうので、待機せざるを得なかった。」
 
 BPOの取扱基準では、次のように書かれています。
 
(1) 名誉、信用、プライバシー・肖像等の権利侵害、およびこれらに係る放送倫理違反に関するものを原則とする。」
(5) 裁判で係争中の事案および委員会に対する申立てにおいて放送事業者に対し損害賠償を請求する事案は取り扱わない。また、苦情申立人、放送事業者のいずれかが司法の場に解決を委ねた場合は、その段階で審理を中止する。」
 
 これは、申立人が、同じ事案、同じ相手に、名誉毀損、プライバシー侵害等の刑事や民事の訴訟を起こしている場合を主として想定しています。つまり、小保方氏がNHK名誉毀損等で訴えた場合です。あるいは、場合によっては、同じ論点になる、石川氏や李氏への名誉毀損訴訟なども、含まれるのかもしれません。「小保方氏が不正入手した」という点の真実性、相当性が論点となる点では共通だからです。そこまで本当に含まれるのかは、BPOに聞いてみないとわかりません。

 しかし、今回、告発している案件は、それとは直接は関係しない論点(小保方氏の不正入手、留学生のES細胞を混入、実験ノートや電子メールの公開等とは関係しない)の事案ですから、BPOの審理とは関係なく、刑事、民事の訴訟が提起されても問題がないものでした。
 もし私のブログ記事が、告発のタイミングに影響しているとすれば、申し訳ありません。
 

3 告発の論点、ポイント
 ご報告を見る限りでは、どうも、論文撤回の局面がポイントになっているように感じます。以前書かれていたような、「間違いであることがわかっていながら発表した」といった点は消えているような印象を受けます。

 それで、県警が裏取り捜査をするようなので、期待したいところですが、告発内容、裏取り対象のポイントが少しずれているように感じました。
 
「これは、公的第三者機関解析という権威の威力を利用した。偽計であった。また、大メディアの、巨大発進力の威力を利用した。偽計でもあった。
 この記者会見の前、63日には、 強力に論文撤回を反対していた。
 バカンティ先生や、小保方さを、笹井先生、 丹羽先生など、全員公的第三者機関の、放医研という、機関解析という、権威の解析であったから、論文撤回理由書にサインしたのだ
 世界的研究者であった、笹井先生や、丹羽先生が、若山知人の個人解析であると、分かっていたなら当然サインは、有り得なかったのだ、若山先生が騙した行為である。」
 
「バカンティ先生、丹羽先生、小保方氏 若山先生、それぞれ任意で権威ある放医研が解析したから論文撤回理由書に サインしたのか、または、他に理由があったのか、被害者という認識、意識があるのか、被害者という、意識があったとしたら、なぜ、告訴しないのか、などなど」
 
 以前このブログでも書きましたが、解析したのが、「放医研」という公的第三者機関なのか、「個人」なのか、という点は、偽計業務妨害の上ではあまりポイントではないと思っています。「第三者機関」という意味は、「外部の者」ということがその趣旨だと思います。

 問題の所在は、以前と重複しますが、再度書いてみると、
  1. 若山氏しか実験に使ったマウスの遺伝子タイプがわからない中、若山研には飼育されたことがないマウスだったという若山氏の主張を裏付ける外部の解析結果があったこと。
  2. それによって、撤回に絶対反対していたバカンティ氏ら米国の共著者達も、撤回を認めざるを得なかったこと(それは小保方氏の手記と、バカンティ氏の宣誓供述書から明らかであり、聴取すれば裏取りはすぐできる)。
  3. 実際、共著者全員でサインした撤回理由書も、「若山研には飼育されたことのないマウス」という点がメインとなっていること。
  4. 撤回前に、解析結果に間違いがあることが、共著者に伝えられていれば、撤回に至る経過、撤回理由書の内容からして、当然その修正が必要となり、撤回の可否の再検討に至ったと考えられること(米国側著者と小保方氏を聴取すれば、すぐに裏取りができる)。
  5. しかし、若山氏(及び松崎氏)が、撤回前に解析誤りの情報を得ていたにもかかわらず、それを握りつぶし、若山氏は、権限がないのに単独で共著者に何ら連絡することなく、撤回理由書を修正したこと(本人の説明及び共著者から聴取で裏取りはすぐできる)。
  6. 以上のような、若山氏らによる「偽計」があり、それによって、論文撤回を再検討し撤回を撤回する機会を失わしめたこと。そのような、論文撤回の是非の再検討の機会を奪い、更には、論文が撤回されていないことを前提とした研究活動の継続が困難となり、特許出願において撤回されていることを理由とする拒絶理由通知が打たれるに至ったなどが、一連の「業務妨害」であること。
 
 ですので、警察が、第三者が放医研だったのか、個人だったのか、あるいは、放医研だから撤回に同意したのか、という点の裏取りに注力するのではなく、上記1~5の「偽計」と「業務妨害」の裏取りに注力してほしいところです。
 告発内容が、依然として、「放医研の解析結果だと偽称して、その権威によって撤回せしめた」という構成だけになっているとすれば、それでは弱く、あくまで、
 
「①解析結果が間違いだったことをすぐに知らせずに
 ②かつ、勝手に撤回理由を書き換えて
 ③再検討の機会を奪い、撤回を成立させた
 
 というところを前面に出さないと、せっかくのOoboeさんのパートナーさんのご尽力が報われないことになってしまいかねない恐れがあります。
 

4 Ooboeさんのパートナーさんの「特ダネ」
 
告発提出報告のその「5」にある、以下の点は、特ダネだと思います。
 
「更に、625日、遠藤氏が「第三者機関」解析のミスを発見し、若山氏、理研CDB 解析担当松崎研にその日のうちに、連絡したが、この事実を、若山氏も、松崎研も、共著者に、秘密にすることを申し合わせていた事実、松崎研は、竹市所長に直に報告すべきなのに、報告せず竹市氏に報告するということは、共著者に知られてしまう、ことになるからです。」

 これが、情報公開文書によって裏付けられているとすれば、それは、「偽計」そのものでしょう。
 ただ、仮にその点の裏取りができなくても、若山氏が共著者たちに解析誤りを連絡しなかったことは、明らかな事実ですし、メール等からも裏付けが取れる話です。
 それに上記の特ダネの事実が加われば、偽計の悪質性が増幅されます。
 
 
 外野からのコメントばかりで申し訳ありませんが、何とかOoboeさんとそのパートナーさんのご尽力の成果が、陽の目を見ることを期待しております。
 水かけてばかりと思われてもなんなので、時間があれば、上記に即した案文をメモってみます。