理研STAP細胞論文調査委員会報告、改革委提言等への根本的疑問

小保方論文の「改竄」「捏造」認定の不合理さ、バッシングの理不尽さ

元留学生に関するNHKの主張が、小保方氏の手記をはしなくも裏付けた?―NHKのオウンゴールか?

BPO決定を改めて読んでいるのですが、あまり知られていなかった事実も書かれているようです。
 私が知らなかっただけかもしれませんが、NHKの説明として、小保方氏から最初にSTAP細胞の作成方法の教示を受けたのは元留学生だった、とあります。更に、帰国前には関連テーマで実験を行っていたとあります。
 こういう話は、今までどこかに出ていましたでしょうか?
 
「摘示事実c)――STAP細胞は、若山研究室の元留学生が作製し、申立人の研究室で使われる冷凍庫に保管されていたES細胞に由来する可能性がある――について
元留学生が作製したES細胞が問題発覚後の申立人の研究室の冷凍庫で保管されていたこと自体は真実だと認められるが、次に述べる通り、このES細胞がSTAP細胞の正体である可能性があるという点には、以下の通り真実性・相当性が認められない。
NHKによれば、このES細胞は、STAP細胞実験が最初に成功したとされる2011年11月に先立つ同年7月に樹立されている。また、作製者である元留学生は、若山研究室でSTAP研究が行われていた時期には、同研究室で核移植ES細胞の実験などを行っており、2012年3月上旬には、若山研究室で最初に申立人からSTAP細胞の作製方法の教示を受けたという。さらに、同年10月の帰国前にはSTAP細胞に関連するテーマで実験を行っていた。
しかし、これらの事情を超えて、若山氏や遠藤氏の解析対象となったSTAP細胞が、元留学生の作製したES細胞である可能性を裏付ける資料は示されていない。
NHKは「留学生のES細胞が、STAP問題に関連していなかったと言うことは科学的には出来ない」という遠藤氏の指摘を引用しているが、可能性が否定しきれないという程度では、摘示事実c)の真実性が証明されたとは言えない。また、摘示事実c)について真実であると信じるについて相当性があることを示す資料も示されていないから、相当性も認められない。」(p14
 
小保方氏の手記には、次のように書かれていて、201210月の帰国時期というのは、特許申請を急いでいる時期(20128月以降)と重なりますし、元留学生は、帰国後も実験がうまくいっていると、若山氏から連絡を受けたとあります(20136月頃)。
 
「○若山氏は20128月以降、特許申請を急ぎ、理研特許室への若山氏のメールには、「若山研のラボメンバーは、スフィアの作製も細胞株化もまあまあできる」「いつでも再現できる」「iPS細胞よりすごいものを作った」などと記されていた。(P102~103)」
 
20136月頃、山梨大の若山氏から、培地を送った後の連絡では、Oct4をとてもよく発現するSTAP細胞はできるが、まだ幹細胞株化には至っていないこと、中国人留学生の元研究員も中国で、STAP細胞の実験がうまくいっているとの連絡がきているとのことだった(P122~123)
 
小保方氏から作成方法の教示を受けていて、作製がなかなかできないのであれば、そもそも次の関連した実験に進みようがないはずです。しかし、教示を受けて帰国するまでの半年の間に、「STAP細胞に関連するテーマで実験を行っていた」ということですから、当然、STAP細胞の作製には成功していたということでしょう。
 
 小保方氏が、記者会見の際、「STAP細胞の作製に成功した研究員がいますよね」ということを発言していたかと思いますが、それはこの元留学生のことだったのかもしれません。
はしなくも、NHKの主張した事実によって、小保方氏の手記の真実性が裏付けられた感があります。NHKオウンゴールのようなものかもしれません。



【補足】
 NHKが、元留学生の研究状況を述べることによって、何を主張したいのか、よくわかりませんが、この元留学生が、「核移植ES細胞の実験などを行っており」ということで、「核移植ES細胞」という話が出てきました。
若山研で、「核移植ES細胞」の研究が行われていたことを考えると、遺伝子系統の話などに関して、いろいろと可能性が出てくるな気もしますが、どうなのでしょうか・・・。素人なのでよくわかりませんが。