400年の寿命を持つスマホバッテリーの発見もSTAP細胞、MUSE細胞発見も偶然の失敗から
MSNのニュースをみていたら、ライフハッカー日本版というサイトの記事の紹介がありました。
「大学院生が偶然発見!スマホのバッテリー寿命を400年にする方法」
「そして今、偶然による大発見のリストに新たなケースが加わりそうです。カリフォルニア大学アーバイン校(UCI)の博士課程の学生、Mya Le Thaiさんは、スマホやノートパソコンに使われている充電式バッテリーを、なんと400年ももたせる可能性を偶然発見したのです。ウェブメディア「GOOD」がこのように報告しています。
UCI の研究チームは、ナノワイヤーを使った電池の開発と実験を進めていましたが、微細で脆弱なナノワイヤーは、充電サイクルの回数が限度を超えると劣化して切れてしまうという問題にぶつかっていました。1回の充電サイクルとは、100%あったバッテリー容量を0%まで使い切り、また100%まで充電するまでのサイクルを指します。ある日Thai さんは、ふとしたミスから、金のナノワイヤーを、二酸化マンガンでコーティングし、さらにプレキシグラスのようなアクリル樹脂のゲル電解質で覆うことになりました(つまり、手に付着したゲルがミスでナノワイヤに付いてしまった)。
「彼女がゲル電解質キャパシタを充放電し始めたところ、驚いたことが起きました」と言うのはUCIの化学部長Reginald Penner氏です。「彼女が『1万サイクルを突破し、まだいけるようです』と言うのです。数日経って今度は『3万サイクルに達しました』と。それが1カ月持続したのです」
ちょっとびっくりです。
以前、Muse細胞も偶然の失敗から発見されたそうですし、STAP細胞も小保方氏がたまたまPH値の調整を失敗したものの、ものは試しと思ってそのままいつもとは条件が違う培養液に晒したところ、「これまで見たことがないほど明るく緑色に光る細胞塊が浮かんで」いるのを発見した、ということが、STAP細胞を認識した最初のきっかけだったと『あの日』にあります。
科学の進歩が偶然の失敗によってもたらされることがしばしばだというのは、興味津々です。