理研STAP細胞論文調査委員会報告、改革委提言等への根本的疑問

小保方論文の「改竄」「捏造」認定の不合理さ、バッシングの理不尽さ

本日(8月16日)のBPOで、起草された決定案が諮られる予定


 本日(8月16日)午後から、BPOの定例会合が開かれ、NHKスペシャルについて、起草委員会が起草した決定文案が、諮られるはずです。

「今回の委員会では、7月13日に会合を開いた起草担当委員から「委員会決定」の骨子メモが提出され、それを軸に各委員が意見を述べた。その結果、担当委員が決定文の起草に入ることになり、次回委員会までに第1回起草委員会を開くことを決めた。」(7月会合議事録より)

 既に第1回起草委員会は開かれ、起草された決定文案は出来ていて、本日の会合に諮られるという趣旨だと思います。
 各論点ごとの決定の方向性については、「骨子メモ」の議論の段階でコンセンサスはできていて、それを肉付けしたものが今回起草された決定文案ですから、ここから決定までは、あまり時間がかかることはないような気がします。補足意見を委員の誰かが書くかもしれませんが、それでもそれで時間をとられることはないかと思います。

 過去の事例では、決定を出すときは、臨時会合を開いて公表するときもありますが、今回のSTAP問題は、ヒアリングの事実や双方の主張もBPOで大きく取り上げて紹介していましたので、決定となれば、やはり大きく扱うのではないでしょうか。
 人権侵害だけでなく、放送倫理上の問題も、申立ての有無に関わらず盛り込まれるものと思います。申立て内容に関わらず独自に判断することと、しかもこれが最終審だということが、放送局にとってBPOの怖いところだろうと想像します。放送局側としては決定に不服があっても批判しずらいですし、それに従わざるを得ず、それを前提に第3者委員会等で取材経緯等の内部調査、再発防止策を報告しなければならないため、その意味でBPOは裁判よりずっと怖い存在だと思います。
 秋の虫の音が聞こえ始める前には、公表されるものと想像しています。その辺の時期的な予測が、今回の会合の議事録で滲みでてくるものと思われます。

●過去の人権侵害等の決定事例をみると、次のような構成になっています。これは、ストーカー事件再現ドラマに関する名誉棄損事案です。他の佐村河内氏に関するNHKクローズアップ現代の人権侵害決定も、同様の構成になっています。
 名誉棄損、プライバシー侵害等を事実に照らして認定するに当たり、下記の太字にした部分の、「公共性・公益性」、「真実性」、「真実と信じたことの相当性」の3点についての判断が、詳細に記されることになるものと思われます。
 従来の決定事案のように、論点が一つではなく、「人権侵害の限りを尽くした」と弁護団から指弾されたように、論点が多岐に亘りますから、分量も多くなるのではないでしょうか。


【本決定の構成】

I.事案の内容と経緯

  • 1.本件放送内容と申立てに至る経緯
  • 2.論点

II.委員会の判断

  • 1.本件放送と現実の事件の関係
  • 2.本件放送の登場人物と申立人の同定可能性
    • (1)本件放送内容と申立人の同定可能性
    • (2)フジテレビの反論について
  • 3.本件放送の内容と申立人の名誉の毀損
  • 4.本件放送の公共性・公益性
  • 5.申立人に関する放送内容の真実性
  • 6.申立人に関する事実を真実と信じたことの相当性
  • 7.小括
  • 8.放送倫理上の問題

III.結論

  • 補足意見

IV.放送概要

V.申立人の主張と被申立人の答弁

VI.申立ての経緯および審理経