理研STAP細胞論文調査委員会報告、改革委提言等への根本的疑問

小保方論文の「改竄」「捏造」認定の不合理さ、バッシングの理不尽さ

小保方氏のHPの画像等についての真偽に関する議論について

 
 コメント欄で、小保方氏のHPの画像の真偽についてご指摘がありましたので、ちょっと考えてみました。


 小保方氏のHP立ち上げに関して、理研の反応の記事がすぐに見つからないのですが、記憶するところでは、次のようなコメントだったかと思います。広報として正式なものが何なのかはよくわかりません。
 
「桂委員会報告書で尽きているので、コメントはない。」
「公開された画像を掲載するのは構わない。」
「画像は、理研には存在しない。調べた限りでは見当たらない。」
 
 それで、「一研究者~」さんのブログを見ると、理研に照会した結果を紹介しているコメントがありました(下記の太字部分)。書面で照会者に送ると言っているそうなので、これが正式なコメントなのでしょう。
 
********************************
2371.通り抜け 20160519 18:16
FBの公開グループ「STAP細胞を語る会小保方さん擁護派も批判派も」から転載します。
 
小保方氏の“STAP HOPE PAGE”の2件の画像(1 + 3点、計4点)を詳細に調査中だったのですが、本日、理研に電話(口頭)にてその状況を確認しました(後日、書面として郵送されてくることになっています。)
具体的に(4月から)調査していた内容。
1.理化学研究所(以下、理研)が2014年に“STAP研究に関する科学的検証”を行い、その結果を公表してきたことと思います。
 元理研研究者・小保方晴子氏(以下、小保方氏)が、個人ホームページ“STAP HOPE PAGE”というものを立ち上げたのはご存知のことかと思います。
 そのホームページの中にSTAP現象の検証結果について(20141219日)において、STAP現象の検証結果(スライド資料)がございましたが、そのスライドのp10に示されている図(STAP様細胞塊における緑色蛍光および赤色蛍光の分離検出の写真上段のものが小保方氏のホームページで使用されており、それに対応するグラフデータとして“aggregate QPCR(GOF-Spleen)”が示されております。
 小保方氏のグラフを見ますとGFPOct3/4の“Relativeexpression(morula=1)”において、値が 1.0 を超えており、理研による検証結果資料(STAP現象の検証のp8における“定量PCRによる脾臓由来STAP様細胞塊におけるOct発現”のグラフと前述の同スライド資料(p10)を見る限り、あり得ない話になっております。
aggregate QPCR”のグラフに関して精査してください。
 
その結果、理研より得られた回答は、
 
① 小保方氏の“aggregateQPCR(GOF-Spleen)”は、理研に存在しない。
② “aggregateQPCR(GOF-spleen)”のグラフは中間で得られたものとしても存在しない。
 
2. 次項目も、元理研研究者・小保方氏の個人ホームーページ“STAP HOPE PAGE”によるものなのですが、その中に“TypicalResult”としてあげている写真があります。これも前述の理研STAP現象の検証結果等の公表資料には見られないものです。小保方氏はホームページにて、理研CDBのものとしてアップしております。
 この画像資料は公表されていないものの可能性がありますが、その公表・非公表を含め、理研にこれらの写真資料が存在しているのかを調べてください。存在しているならばこれがオリジナルかどうか、また、存在していないならば類似のものが存在するかどうかも調べて頂きたい。
 
その結果、理研より得られた回答は、
 
TypicalResultで示された写真3枚は、理研に存在しない。
② 類似のものも(理研が)調べた限り、見当たらない。
********************************
 
 ちょっと不思議に感じたのは、理研は、こういう認識であれば、なぜ小保方氏に抗議しないのだろう?ということでした。
 小保方氏は、次のように、明確に、理研の再現実験で検証チームが撮った写真であり解析データであることを出所として書いています。
 
Results of the STAP verification experiment
 
“Thecell culture was performed by Haruko Obokata. Photography and gene expressionanalyses were performed by other members in the STAP verification experimentteam.”
 
 もしこれが事実と異なるのであれば、抗議して削除を要請するのが通常のパターンではないでしょうか?
 
 それと、小保方氏による再現実験のほうの、実験結果の試料の帰属や、小保方氏とのシェアはどうなっているのだろう?という点がよくわかりません。
 
 STAP細胞作製のみを行ったのが小保方氏で、画像撮影、データ解析を行ったのが検証チームとのことですが、小保方氏にはそれらの一連の実験データは提供されているのでしょうか? 提供されていないというのも妙な気がします。本来は、作製から撮影、解析まで含めて一気通貫で「再現実験」を行うのではないかと思います。しかし小保方氏の場合、そうはならなかったわけですが、再現実験当事者ですから、その結果に関わる画像や解析結果は、提供されるのが筋ではないか、とも感じます。また、公表、非公表の画像が多々あるのでしょうが、渡されているとして、すべてが提供されているのでしょうか?
 小保方氏の手記で、相澤氏の実験結果発表の記者会見に、小保方氏が、「私も同席しましょうか?」と言って、「これ以上ややこしくしないでくれ」と断られたことが紹介されていますが、会見に出るという意思があったということは、データはシェアされていたようにも感じられます。実験データを知らずに記者会見に出ても、受け答えができないですから。
 
 また、著作権ですが、論文の場合は執筆者にあるということは書かれていますが、こういう撮影画像の著作権(所有権ではなく著作権)というのは、どうなのでしょう? もし理研に帰属していて、画像の著作権もあって、削除させたいと思えばやりようもあるかと思いますが、「理研に存在しない」「見当たらない」(=覚えがない)ということだと、著作権の主張のしようもありません。
 
 いずれにしても、理研として預かり知らぬ画像と解析結果が公表されていて、それに理研の検証チームによるとされていることを「虚偽」だとのスタンスを取るのであれば、(法律上何かに抵触するのかどうかすぐにはピンときませんが・・・)小保方氏に抗議するのが通常だと思います。なぜしないのでしょう・・・?
 
 理研の「理研に存在しない」「調べた限り、見当たらない」という回答には、お役所的な留保が含まれているようにも感じられます。理研ではないどこかにあるかもしれないのか?とか、もっと突っ込んで調べれば出てくる可能性があるのか?といった指摘が出てきそうですが、自信があるならば、
 
理研が行った検証実験において、小保方氏のHPに掲載された画像が撮影された事実も、分析結果を出した事実もない。非公表のものも含めて、そのような事実はない」
 
と言えると思いますが、そういった断言パターンと比べると、かなり弱いトーンの回答であり、仮に画像等の存在を指摘されても逃げられる余地を残しているようにも感じられます。
 ただ、こうやって見解が異なると、実際どうなのだろう?という関心は、誰しも抱きますね。