STAP細胞や小保方氏を「擁護」する諸要因
■私を含めて、STAP細胞や小保方氏に「擁護」的な論調で述べている人々が、依然として少なからずいるのはなぜか? ということですが、自分自身のことを分析してみると、次のようなことかと思います。
- 笹井氏や丹羽氏、かつての若山氏のES細胞説を否定する少なからぬ材料の存在。
- 若山氏が、小保方氏に教わって、マウスの選択から一から始めて、STAP細胞とSTAP幹細胞の作製に成功し、かつ、その幹細胞の遺伝子分析により、元のマウスのそれと一致したという事実。
- 小保方氏も参加した丹羽氏の検証実験において、論文実験の時と同じ事象の観察が見られたことや、ES細胞でもTS細胞でもない有意な発光をする細胞が出現したとの報告。
- STAP細胞作製は、極めてデリケートな環境、手技が必要だとの若山氏の証言(したがって、時間はかかるかもしれないが、環境が整えばいずれ成功するだろうという期待)。
- ハーバード大のBW病院の沈黙と、特許出願の継続。
- 桂調査委報告書のとりまとめの性急さ、検証材料の不十分さを隠そうとする姿勢、丹羽氏、笹井氏らの指摘の無視等の不自然さ。
- STAP細胞否定派の単純な無視、忘却ではなく、あまりにも、冷静さを欠き、無理のある言動の継続(裏を返せば、気になって仕方がないということ)。
- ES細胞混入説が主張する「手口」が、超人的で緻密な計算、操作を前提としており、他方で指弾する小保方氏の「杜撰さ」と両立し得ないような非現実的想定であること。
- 科学の世界では、パラダイムシフト的発見、理論等は、往々にして強い拒絶と迫害によって迎えられる歴史だったことの連想。以上のようなことが渾然一体となって、期待を持って関心を維持し、ウォッチし続けるインセンティブになっていると思います。他の皆さんも多かれ少なかれ、これらの要素が影響しているのではないでしょうか。