理研STAP細胞論文調査委員会報告、改革委提言等への根本的疑問

小保方論文の「改竄」「捏造」認定の不合理さ、バッシングの理不尽さ

若山氏は、自ら作製に成功したSTAP細胞でキメラマウスを作っていないのか?


 若山氏の関係で、どうもよくわからないことの一つは、

  若山氏は、自ら作製に成功したSTAP細胞、STAP幹細胞から、キメラマウスを作らなかったのか? なぜ作らなかったのか?

 という点です。
  若山氏が、山梨大に移る少し前の、2013年2月に、小保方氏に教わりながら、もう一人の大学院生とともに、STAP細胞、STAP幹細胞の作製に成功していることは、自ら述べている通りです。

 それが万能性を持つかどうかは、キメラマウスができるかどうかによって確かめられるというわけですから、当然、それらの細胞からキメラマウスまで作ったと考えるのが自然だと思うのですが、なぜか、その点は曖昧になっています。

 小保方氏の作ったSTAP細胞からは、STAP幹細胞を作り、更にキメラマウスを作り、その子を自然交配させて2代目を作り、異常がないことを確かめた、と若山氏は語っていますから、自分の手で一からSTAP細胞とSTAP幹細胞まで作ったのであれば、その万能性確認のために、キメラマウスを作るのが自然な流れではないのでしょうか?

 須田氏の著書では、次のように、小保方氏作製のSTAP細胞の万能性確認の様子が語られています。

細胞を入れた受精卵を仮親マウスの子宮に移植して約二十日後、仮親マウスの子宮を帝王切開で開けた若山氏が目にしたのは、全身が緑の蛍光を発する複数の胎児だった。緑の蛍光は、注入した細胞由来であることを示す。後にSTAP細胞と名付けられる細胞の万能性が証明された-論文が発表された当初、そう説明された瞬間だった。

「あり得ないことが起きた」と思った若山氏は、傍らで目に涙を浮かべて喜ぶ小保方氏に

「おめでとう」と声を掛けながらも、二十日前の作業の一つ一つを懸命に思い返していた。マウスのケージを間違えたのではないか。誤って他の細胞を注入してしまったのではないか。

「ぬか喜びさせては申し訳ない、と思いました。それに二回目以降ができなければ論文にはできないので、いつも一回の成功では喜ばないようにしているんです」

だが、思い当たる節はなく、実験も再び成功した。さらに、キメラマウスの子を自然交配させると二世代目が誕生し、一世代目同様、異常はみられなかった一番びっくりしたのは僕かもしれない」と若山氏は振り返る。」

p106

 

「キメラマウスの作製後、若山氏は、STAP細胞の「幹細胞化」にも取り組んだ。STAP細胞には万能性はあるが、ES細胞やiPS細胞のようにほぼ無限に増える自己増殖能がない。

若山氏によれば、万能性と増殖能を併せ持つ幹細胞は、小保方氏が若山研に来た当初から作りたいといっていたものだったという。

「小保方さんが作っていて、いつまでもできなくて苦しんでいたので、僕がキメラ実験をやるときに残った細胞で作ったら簡単にできた。初めてキメラが生まれたときの細胞でできたんです」と若山氏は語る。使ったのは、ES細胞に適した培地で、これにSTAP細胞を移して培養すると、ES細胞によく似た万能細胞(STAP幹細胞)に変化したのだった。この細胞を使ったキメラマウスも生まれ、ES細胞と同等の万能性を持つことが確かめられた。」(p107

 

 STAP細胞はすぐに死んでしまうので、それをSTAP幹細胞作製のために使ったとしても、そのSTAP幹細胞が万能性を持つかどうかは、キメラマウスまで作らないと確認できないはずです。それに、若山氏がその成功した「1回」の際に作ったSTAP細胞は、一つではないのでしょうから、あるSTAP細胞は直接、受精卵に挿入し、ある細胞は幹細胞にしてから受精卵に挿入する、ということをやらなかったのでしょうか?

 

 キメラマウスができるまでは、受精卵に挿入後約20日かかるので、山梨大引っ越しのバタバタでそこまでできないにしても、凍結保存して引っ越し後にキメラマウスを作製するとかはしなかったのでしょうか?

 その辺の事情がどうもよくわからず、以前からもやもやしています。