理研STAP細胞論文調査委員会報告、改革委提言等への根本的疑問

小保方論文の「改竄」「捏造」認定の不合理さ、バッシングの理不尽さ

小保方氏代理人の三木弁護士による刑事告発関係コメント

小保方氏への刑事告発に関して、三木秀夫弁護士が、27日、スポーツ紙の取材に答えていました(デイリースポーツ・オンライン 2015年1月27日)

 名誉棄損での対抗措置も選択肢ではあるが、今は心身の安定回復が最優先で、静観する由。刑事告発が受理されるかどうかもわからない中では、妥当な方針でしょう。

「STAP論文問題に絡み、理化学研究所のOB男性が、理研を退職した小保方晴子氏が研究室からES細胞(胚性幹細胞)を盗んだとして窃盗容疑での告発状を兵庫県警に提出した件で、小保方氏の代理人の三木秀夫弁護士が27日、大阪市内で取材対応した。
 同弁護士は告発内容が全く分からないとしたうえで「被害者が言ってくるならまだしも、無関係の第3者がどういう感覚でやっているのか」と疑問を呈した。小保方氏について「当然、とってない、ということは言っている」と述べた。
 告発者は、理研を2014年3月に退職した石川智久氏(60)で、26日に兵庫県警に告発状を提出。小保方氏が、論文共著者の若山照彦氏の理研研究室に所属していた11年 4月以降、研究室で作製、保管されていたES細胞を盗んだ、としている。
 三木弁護士は、この日「メディアの情報しか把握できておらず、(兵庫県警も)正式受理もしてないと聞いている。告発者から問い合わせがあったわけでもない」と現状を説明した。
 理研の調査委は、STAP細胞はES細胞が混入したものと「ほぼ断定できる」との見解を示している。一方で昨年に小保方氏の研究室の冷蔵庫から「ES」と書かれた試料が発見されたが、三木弁護士は「昨年12月の調査委の報告書でも、若山研の誰もが知らないと言っていると記載されている」と指摘。そのうえで「ならば被害者は誰なのか。普通は被害者が言ってくるものだし、理研に被害者意識はないと認識している」と疑問を呈 し「警察から要請があれば正式に対応するが、(窃盗があったとする時期が)数年の間に、と特定もできていない。告発者は誰から何を聞いて、どういう法的論理を書いているのか、さっぱり分からない」とした。
 小保方氏については「(退職後は)とにかく落ち着いて精神安定をはからせている」と現状説明。今回の告発の件で連絡をとったことは明かした。
 今後の対抗措置に関しては「小保方叩きに乗じた動きとみている。根拠もなく盗んだとか言っているなら虚偽告発だし、(対抗措置は)選択肢のひとつだが、今はごちゃごちゃさせたくない」と述べ、当面静観する構えをみせた。」

 告発した本人はハイテンションで、名誉棄損の訴えも受けて立つとのこと。

ES細胞のチューブが小保方研の箱にあったことが、「窃盗の証拠」だそうです。窃盗という以上は、本来誰の所有物で、誰が被害を受けたと言っているのか?という最もベースになる事実を述べなければなりません。しかし、若山研のものだという前提でものをいっていますが、若山研は誰も知らないといっているわけですし、若山研にあろうが小保方研にあろうが、理研の備品には違いなく、それが小保方氏の自宅にでもあったというのならともかく、理研内の研究室にあるわけですから、「窃盗」など成り立ちようがないのではないでしょうか。
 或は、山梨大に若山研が移る際に、備品も帳簿上で所属替えしたにもかかわらず、「忽然と」消えてしまって小保方研にあった、ということなのでしょうか?誰かが自分が被害者だと主張しているのでしょうか?
 基礎的事実関係もはっきりさせずに、盗んだ盗んだと情緒的に騒ぎ立てるのは無責任な限りです。
 これが理研で有力な研究リーダーだったとは唖然とするばかりです。

●なお、だんだん明らかになってきましたが、理研の「有志の調査グループ」というのは相当好き放題やっていないでしょうか?
 下記の記事に、「小保方氏が細胞をこっそり廃棄し始めたので、「有志の調査委員会」メンバーがそうさせないように、研究室の鍵を交換した」と書いてあります(!)

 独立行政法人の施設に勝手に変更を加えているのであれば、それこそ器物損壊罪でしょう。鍵などはセキュリティの基本中の基本であり、施設管理者以外の者がそれを勝手に交換するなどあり得る話ではありません。

 前々から、どうも変だと感じていましたが、なぜ、小保方研の中の保存庫やチューブの中身を、他の研究者が家探し(やさがし)のように出入りしてチェックしたり、写真をNHKに渡すようなことができるのでしょうか?
 他人の研究室でも好き勝手に出入りできるというのが彼らの常識なのでしょうか。そんなことが罷り通るのであれば、細胞やマウスのコンタミなどいくらでも起きてしまうような気がしますし、研究実験等の厳密性など担保できなくなってしまうでしょう。そして何より、誰が小保方研の保存庫にそのES細胞チューブを置いたのか、いくらでも可能性が出てくることでしょう。特定しようがありません。小保方氏を陥れようという者がこっそり置いた可能性だって十分ありえます。
 「小保方研で発見されて、その主が小保方氏だから、小保方氏が盗んだ何よりの証拠だ」といっているのだとすれば、「営業1課のパソコンが、いつのまにか営業2課にあった。そこにあるということは営業2課長が盗んだ何よりの証拠だ」といっているようなもので、そうやって置き換えて考えてみれば、暴論だということは容易に理解されるでしょう。

 まるで、小保方氏の不正を暴く正義の味方のようなつもりの「有志グループ」ですが、勝手に他人の研究室の鍵は替える、家探しする、写真撮りまくって外部にばらまく等々、好き勝手にふるまうことがなぜ許されるのか、まことに不思議です。