理研STAP細胞論文調査委員会報告、改革委提言等への根本的疑問

小保方論文の「改竄」「捏造」認定の不合理さ、バッシングの理不尽さ

小保方氏を刑事告発した元研究員を、逆に名誉棄損で刑事告発と賠償請求すべきである


 小保方氏を、理研の元研究員がES細胞窃盗の容疑で刑事告発した由。

 自分の頭で考えずに、世の中の小保方たたきの空気に乗じて、こういうことをやる人間は唾棄すべき人間だと思います。
 研究者のはしくれなら、今日の「Will」の記事で出ているES細胞による捏造との判断への疑問の一つにでも、答えてみろ!といいいたいところです。文系の人間でも、あの調査委の判断、会見への疑問は容易に思いつくものが少なからずあるのですから、専門でなくても研究者なら常識として思いつくでしょう。

 理研の調査委でも判断を回避しているところを、告発状では踏み込んで、

    「名声や安定した地位を得るためにES細胞を盗んだ」

と断言しているのですから、立派な名誉棄損罪です。断固カウンターで訴えるべきです。

 そのように断じるに足る証拠を提示しなければ、彼らは有罪です。フライデーでは「証拠がある」と言っていたようですので、それなら提示してみよ、ということです。
それができなくて、仮に、彼らの告発状が受理されなかったとしても(受理されるとは思えませんが)、こうして名誉棄損行為を公にした以上、刑事上、民事上の責任は免れません。もし、告発状に名前を連ねている研究者がいるのであれば、すべて同罪です。

 彼は研究者を代表してと言っていますが、何が「代表して」ですか。「国民を代表して」「市民を代表して」「良心ある人々を代表して」等々と声高にいう人々というのは、自分を誇大に見せたがる傾向があります。「私は、こう考えたからこうしたのだ」と一人称で語るべきであって、衆を恃むようなことはすべきではありません。

 「盗んだ」と軽々に言いますが、独立行政法人なのですから、備品の管理はしっかりしているはずです。小保方氏のところにある保存庫や細胞群はあれだけの大きさ、チューブの数量があるのですから、移管手続きなどをしているはずです。山梨大への移管も詳細な目録がありました。
 いつの段階で、どのES細胞を、いつ、どのように盗んだというのか? 本来若山研に正式に移管されたはずのものが、小保方研にあったとでもいうのでしょうか?
 小保方氏は、あの保存庫や細胞は、若山研が移転するときに譲り受けたと言っていました。それは、書類上簡単に裏だ取れるはずですし、事実に反する話であれば、すぐに疑問が提示されたはずでしょう。しかしそれはなかった。

 「名誉や安定した地位を得るため」という動機についても、証拠を提示してみよ! ということです。

 今の制度では、告発状一枚で安易に告発できてしまいますが、通常は、マスコミ報道に依拠するにしても、そう信じるに足るだけの材料がある場合に行われるのであって、今回のように公式の報告書でも判断をさけ、しかも報告書のES細胞捏造説は疑問だらけにも拘らず、世間の空気に乗じて、更に小保方氏の動機まで捏造して人を貶めるような濫用行為は厳に慎むべきです。

 研究者としては優秀な人々でも、法律的デュープロセのセンスとなるとまるで無知ということは、今回の再現実験の件でも露呈しました。改革委の報告書などは、日本語の文章として、構成、前提が迷走して支離滅裂です。調査委で不正があるかどうか調査せよというそばから、世界三大不正と断じている始末で、その矛盾に気がつかないほど、彼らの知的センスはお粗末なものでした。世間から注目されると、急にビッグになった気分で大言壮語する輩は、ここかしこにいます。
 今回の刑事告発行為も、それと同類の愚かな行為です。

 ES細胞だとの結論への疑問について、思いつくでも、考えるでも、まして整合がとれる主張をするわけでもなく、根拠のない理由を挙げて刑事告発するなど、またひとつ、STAP細胞問題をめぐる科学界の堕落の材料が加わりました。

 


ES細胞盗み出した」?理研OBが小保方氏を刑事告発

テレビ朝日系(ANN) 1月26日(月)17時50分配信
 理化学研究所OBが小保方晴子元研究員を刑事告発しました。
 刑事告発したのは、理研OBの石川智久さんです。告発状によりますと、小保方氏が名声や安定した収入を得るため、STAP論文共著者の若山照彦教授の研究室からES細胞を無断で盗み出したなどとしています。
 理化学研究所OB・石川智久さん:「真面目にコツコツと研究をしている研究者の怒りを含めて、代表して刑事告発をするに至った」
 一方、小保方氏の代理人は、刑事告発されたことに関してコメントしていません。警察は、告発状を受理するかどうか慎重に検討するとしています。受理された場合、一連の論文不正問題に捜査機関が介入する異例の事態となります。