理研STAP細胞論文調査委員会報告、改革委提言等への根本的疑問

小保方論文の「改竄」「捏造」認定の不合理さ、バッシングの理不尽さ

第27回小保方晴子日記―「衝撃の証言」/ファイティングポーズ/意味深な「最近の私」


 本日発行の婦人公論(3月13日号)の小保方氏の日記27回を読みました。

 (2016年)2月16日付の事情聴取時に聞かされた衝撃の事実の件は、小保方氏ご本人でなくとも、衝撃です
 ※ 既に25日(日)時点で、「hide」さんが紹介されていた内容は、次の記載でした。

  「窃盗の疑いがあるというES細胞についての説明を受けた。報道された元留学生が製作したES細胞に加えて「エイプリルヒッポさんのもの2本」と写真を見せられた。その写真は調査委員会の調査期間中、「持ち主不明のES細胞」と呼ばれていたES細胞チューブだった。私は見知らぬES細胞が自分のサンプルボックスに入っていたことを知らされ、薄気味悪く思っていた。結局「持ち主不明」と呼ばれたまま、調査は終了した。共に公の場所であるにもかかわらず、調査委員会で知りえなかった新事実を、事情聴収の場所で効かされた衝撃は大きかった。思わず刑事さんの話をさえぎって「ご本人の証言ですか?」と聞いてしまった。「そうです」と返事された。ヒッポさんのだったのだ。盗まれたって言ったんだ。
 ビニールとかプラスチックとか、そういう消化できないものを飲み込んでしまったみたいに、まさに消化できない気持ち悪さが残った。」

 ご本人が、自分のものであり、盗まれたものだと本当に証言していたとは驚きですね。

 本来、そのような証言は、桂調査委報告で「持ち主不明」「誰も知らない」という認定と相容れませんから、調査委報告と辻褄を合せようとすれば、調査委に述べたことと同じことを言うほかないはずです。
 しかし、辻褄の合わないことを証言せざるを得なくなったのは、石川氏が正直に「証拠集め」の経過を含めて、正直に話し過ぎたからでしょう。

 警察は当然、当の石川氏からみっちり聴取をして、調書をとっているはずですから、それに照らして追及されたために、「私が石川氏にその通り説明しました」と言わざるを得なくなった、というのが経過だろうと想像しています。

 その時点で、小保方氏の潔白は決まりだったということです。

■ 実際、小保方氏の聴取の様子を読むと、警察が不起訴による落着を前提として聴取し、調書を取っていることがよくわかります。
 小保方氏は、何の抵抗もなく、調書にサインしていますが、もし、嫌疑ありの前提で聴取していたならば、そうあっさりサインできる内容にはならないはずです。

 警察は初めからシナリオを決めて、それに沿った調書を取りますから、小保方氏にとって抵抗があるような記述や箇所があるのであれば、4時間半(一日目)くらいでは終わりません。また、2日目の聴取後に、「告発者がマスコミを大勢連れて告発状を出しに来た時のエピソード」など話したりしません。

■ 以前の記事で、兵庫県警による若山研関係者への聴取内容を想像して、書いたことがあります(後段)。

 ◎BPOの2月会合議事録+兵庫県警の捜査状況(想像)

 警察の捜査における聴取は、ディテールを極めますから、石川氏が、「若山研から証拠を得た」と説明していることに照らして、その一言一句ごとに裏付けをとっていったはずです。
 そのような詳細を極める聴取に耐えられる辻褄の合うストーリーなどありませんから、すぐに石川氏の証言を追認せざるを得なくなったということでしょう。

 石川氏による、「若山清香氏作製になるES細胞チューブ2本」なる話は、小保方氏を名指しした告発状が不受理となった後の、被疑者不詳で受理された告発状において初めて出てきた話です。
 告発受理を目指す過程で、にわか仕立てで作った話はもともと矛盾だらけであり、県警の聴取ですぐに破綻したということでしょう。以下、以前の記事です。

 ◎【補足】虚偽告発の件―なぜ「すぐばれる嘘」を伝えたか?

 しかし、これらの一連の調書群は、宝の山ですが・・兵庫県警の倉庫に眠り続けるのは惜しいことです。

■ ところで、講談社の『あの日』の編集者のベロニカ氏の怒りは、理不尽ですね(苦笑)
 だいたい、当の講談社のフライデーで、告発して受理されたことが報じられているわけですから、いずれ警察の事情聴取があるだろうということくらい、わかってなくてはいけないでしょうし、その事情聴取があったとしても、その内容を提出させる筋合いにはないはずです。本の販売戦略とも直接関係ないでしょうし。

 その怒ってみせたのは、警察提出の書類を入手するための演技でしょう、きっと。
 しかし、せっかく貴重な情報を得たわけですから(「当時の正確な状況を示すメール等の証拠と説明の文書」とあります)、週刊現代とかで、それをソースにして記事を書けばよかったものを、と思います。せっかくのお宝を死蔵させるのはあまりに惜しいです。

■ それはともかく、小保方氏のファイティングポーズが明確ですね。
(2016年)2月9日付日記が、それを表しています。

「某報道機関が、私の手記の中で書かれていることが気に入らない、と問い合わせしてきたが、戦う前にあっさり引っ込んだ。反論があれば、こちら側の証拠を公にするチャンスになる。でもそのせいか、結局、まだどこからも反論がない。関係のない人たちからの嫌がらせだけがしつこく続いている。」

 リーガルチェック受けて何の問題もない、とされたように、あの手記には、すべて裏付け資料があるということが、この一文で、改めてよくわかります。

■ ・・・ところで、最後にある「最近の私」欄の記述ですが、

2018年2月5日 小保方晴子日記の書籍化が決まり、担当編集者さんと打ち合わせ。連載では書き切れなかった追記を見てもらった。あまり表情を出さない編集者さんが笑顔で拍手。その笑顔に励まされて今夜も徹夜。」

 とあります。編集者氏が、「笑顔で拍手」した記述とは何でしょう・・・??
 以下の前回号の内容に続き、意味深な記述が、期待感でいろいろと想像させます。

2018年1月22日 雪の匂いに誘われて夜中に散歩。重い雪を肩にのせて凍える木や花が、少し前の自分と重なった。また私に雪が降ったら、この風景を思い出そう。雪が積もるのも悪くないと思える気がする。

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