理研STAP細胞論文調査委員会報告、改革委提言等への根本的疑問

小保方論文の「改竄」「捏造」認定の不合理さ、バッシングの理不尽さ

【コメント3】BPOによるNHKスペシャルへの人権侵害決定・勧告について.

■なお、三木弁護士のコメントとして、NHKに対して訴訟提起するつもりはないとの話が報じられていました。

  http://www.jiji.com/jc/article?k=2017021001214&g=soc


「同弁護士は「再発防止策を取るよう勧告されたので、それを履行していただいたら結構だ」と述べ、NHKに対して訴訟を起こすことは現時点では考えていないとした。」  


 それは妥当な判断だと思います。NHKスペシャルについては、小保方氏にかけられた疑惑拡散に大きな役割を果たしたとしても、論点は、あくまであの番組構成の妥当性の問題に留まりますから、それ以上裁判で論じても、今回の判断以上に得るところはありません。一審制のBPOで、「人権侵害」との判断を得たのですから、これで確定であり、わざわざ訴訟提起して、不確定な状態に戻す意義がありません。

NHKが不服だとして反論しているわけですから、小保方氏側が改めて訴訟提起したら、NHKが泣いて喜びます。今回の確定した果実は大事に取っておくのが得策というものです。


もし訴訟提起するとすれば、石川氏に対する名誉棄損訴訟が本命でしょう。

石川氏は、最初の告発において、「小保方氏が盗んだ」ということを正面から主張し、その後の修正後の告発においても、小保方氏が「犯人」であることを強く示唆していたわけですが、今回のBPOの多数意見の判断からみても、名誉棄損認定はほぼ間違いないでしょう。

そして、石川氏は反論するでしょうから、その主張の根拠となった若山研での「取材」経過に当然話が及び、若山氏やその夫人、若山研スタッフの話が明らかになってきます。小保方氏の研究室にあのES細胞のボックスが残されていた事情も、併せて明らかになります。

留学生の李氏のES細胞は、ジャンク細胞として廃棄扱いされたのだということが、まず明らかになるでしょう。それは、理研事務局の証言や、MTAの内容によっても、裏付けられることでしょう。


次に、留学生のもの以外の残る細胞がどこの由来なのかも究明されることになるでしょう。その際、石川氏がフライデーで語ったように、若山夫人作製によるものなのか?あるいは大田氏作製によるものなのか? 若山夫人は自分のものではないとまず間違いなく言うでしょうし、桂報告書もそういうスタンスでしょうから、そうすると、石川氏の「盗んだ」との主張は、完全に破綻します。石川氏はそれでも反論して、告発直前の若山研での「取材」の様子を明らかにするでしょう。

若山夫妻は沈黙を続けることはもうできなくなります。石川氏と若山夫妻とがバトルになる構図となり、彼らの「謀議」の内容が浮かびあがってきますから、それはSTAP細胞事件の闇の一端を明らかにするものとして大変興味深いですし、解明材料として貴重でしょう。マスコミにとっても格好のネタとなり、一般の受け止め方もまた違ってくることと思います。