理研STAP細胞論文調査委員会報告、改革委提言等への根本的疑問

小保方論文の「改竄」「捏造」認定の不合理さ、バッシングの理不尽さ

iMuSCs細胞とSTAP細胞の相違は・・・・


 傷害誘導性の筋肉由来幹細胞様細胞(iMuSCs)論文の、STAP細胞との関連での評価については、これまでの幹細胞に関する研究の到達点がどこまでだったのかによって、違ってくるような気がしますが、次のような整理でいいのでしょうか?
 
1 STAP細胞=外的な刺激によって、分化した細胞が初期化する。
(1)酸による刺激 ネイチャー論文に掲載
(2)酸+物理的刺激を包含した刺激 特許出願しているもの
 
2 STAP細胞の意義
(1)これまで知られた幹細胞は、初期の胚細胞から作るES細胞や、皮膚組織などの細胞に遺伝子を導入したiPS細胞だった。
(2)STAP細胞は、外的刺激によって初期化し幹細胞化するもの。これまで、ごくわずかに存在する幹細胞が、外的刺激によって活性化するという現象は見られた(Muse細胞等)が、いったん分化した細胞が、外的刺激によって初期化する(幹細胞となる)との事象は知られていなかった。
(3)その初期化された細胞から、各臓器に分化したキメラマウスが生まれたことで、初期化された細胞の万能性が確認された。
 
3 iMuSCs細胞の意義
(1)ごくわずかに存在する幹細胞が、外的刺激によって活性化するという、従来知られた現象によるものではなく、いったん分化した筋肉細胞が、完全ではないが初期化することが確認されたもの。初期化するという点でSTAP細胞に通じるものであり、意義がある。
(2)テラトーマやキメラマウスもでき、3つのすべての胚葉に分化することができた。
(3)しかし、次のような点で完全初期化ではない。このため、幹細胞「様(=like)」と表現された。
 ・筋肉細胞としての記憶も維持していること(マーカーの発現あり)。
 ・できたキメラマウスは、注入したレポーターの発現が多くの組織で確認できた
  が、一部で母マウスの記憶を維持しているところもあること(毛の色など)
 ・生殖細胞はできなかったため、二代目は生まれなかったこと。
 
 ・・・といった理解でよろしいのでしょうか??
 
 このiMuSCs細胞からの連想で思い浮かぶのは、プラナリアの体やイモリの四肢等が切断されても完全再生する話です。それらは、切断後にどういう現象が生じているとされているのかわからないのですが(どういう現象なのでしょう?)、iMuSCs細胞の形成は、イモリの四肢(=筋肉)の再生現象から、予測されていたということはないのでしょうか・・・?
 
 あるいは、突飛ですが、肝臓の切除後の再生とは共通するところはないのでしょうか?血管とか神経とかも再生されるわけですよね・・・?
 また、どこの部所をめった切りにされても、それぞれの断片から個体が完全再生されるプラナリアの事例から、STAP細胞的現象の存在は予測されうるものだった、ということはないのでしょうか??
 素人の頓珍漢な連想であったらご容赦ください。